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データ・マネジメント

[米国]
Microsoft、ISO承認投票でのOpen XML支持操作を否定

ODF支持派の標準化プロセス批判に反論

(2008年01月17日)

 米国Micorosoftは1月16日、昨年実施されたOffice Open XML(OOXML)のISO(国際標準化機構)標準化承認投票で支持票の上積みを図ったと同社が批判されている件について、記者会見の場で反論を行った。投票数が増えたのは、文書フォーマットの標準化に関係する組織が投票への参加を望んだ結果だとしている。

 Open XMLのライバルであるOpenDocument Format(ODF)を支持する勢力や、Microsoftを好まない人々は、昨年行われたOpen XMLのISO標準化承認投票に総じて批判的だ。例えば彼らは、支持数の上積みをMicrosoftが図ったと主張している。

 こうした批判に対し、Microsoftのコーポレート相互運用性/標準担当ゼネラル・マネジャー、トム・ロバートソン(Tom Robertson)氏は、16日にワシントン州カークランドで開かれた記者会見で、Microsoftが投票操作を行った事実はないと反論した。

 「当社の見解は(ODF支持派とは)まったく異なる。Open XMLの支持者と、(文書フォーマットの)選択肢を増やしたいと考える人々が投票に加わり、結果として(Open XMLを支持する)票が増えただけだ」(Robertson氏)

 Robertson氏によると、Microsoftでは、文書フォーマットの標準化や相互運用性に関心を持つ政府機関、IT企業、学者、一般企業なども標準化プロセスに参加できるようにすることを望んでいるという。「(標準化プロセスは)密室で行うべきものではない。この決定に影響を受けるすべての人々が参加すべきであり、もちろんOpen XML支持者だけが参加すればよいということでもない」(Robertson氏)

 また同氏は、Open XMLの標準化プロセスを進める団体としてMicrosoftが当初はECMA(欧州電子計算機工業会)を選んだことについても、「(ECMAは)数十年前からIT分野の標準化で主導的な役割を果たしている」と強調した。

 2006年12月に開催されたECMAの総会で、Open XMLは標準フォーマットとして承認された。このときは、IBMを除くすべてのメンバーがOpen XMLの標準化に賛成票を投じたとされている。またこの総会では、国際的な標準団体であるISOにOpen XMLを提出し、承認を受けることも決定された。

 しかし、ODFがすでに標準文書フォーマットとして認められているにもかかわらず、なぜMicrosoftはOpen XMLを開発したのかという疑念は根強く残っている。

 この点についてRobertson氏は、「顧客の声があったからだ。ODFが自分たちのニーズに対応していないと不満を漏らすユーザーは多い」と語った。

 MicrosoftのOffice製品マネジャー、グレイ・ノウルトン(Gray Knowlton)氏は、ODFに不足する機能の例として、表計算ソフトにおける計算式の非サポートを挙げた。同氏によると、ODF陣営は当初、計算式をサポートしない方針だったという。

 Knowlton氏は、表計算ソフトの計算式を認識しないような仕様をExcelの顧客に提供することはできないと述べた。ただし同氏は、ODF陣営が当初の決定を覆し、計算式をサポートするようになったと付け加えた。

 Microsoftは、今後実施されるISOの投票でOpen XMLが承認されることに期待を寄せている。ただ、もし認められなくても、Open XMLの開発を打ち切ることはないとRobertson氏は語る。「すでにOpen XMLはコミュニティに提供されている。重要なことは、世界中のコミュニティがOpen XMLの発展を望んでいるのかという点だ」(Robertson氏)

 Robertson氏はさらに、行政文書でODFの使用が義務づけられたとしたら、Microsoftもそれに従うと明言した。

(Nancy Gohring/IDG News Service シアトル支局)




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