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[米国]
「物言う大株主」のアイカーン氏、ヤフー取締役の委任状争奪戦を検討
他の大物投資家も参戦か? 終わらないMS-Yahoo!ストーリー
(2008年05月14日)
米国の著名投資家、カール・アイカーン(Carl Icahn)氏が、米国Yahoo!の取締役を交代させるための委任状争奪戦(プロキシ・ファイト)を検討していることが5月13日、米国の複数のメディアの報道で明らかになった。Icahn氏は投資先企業が株主の利益を高めるための働きをしていないと判断した際に、その企業の経営方針に積極的に介入する「物言う株主」として知られている。
米国Wall Street Journal紙とCNBCテレビが13日、匿名の関係筋の話として報じたところによると、米国MicrosoftがYahoo!に対する買収提案を撤回して以来、Icahn氏はすでにYahoo!株を5,000万株取得したという。同日午後に米国CNBCテレビがこのニュースを初めて報じたあと(CNBCの動画)、Yahoo!株はNASDAQ市場で値を上げ、前日比5%増の26ドル56セントで取り引きを終えた。
| 5月13日午後、CNBCテレビでの報道のあと、Yahoo!株はNASDAQ市場で値を上げ、前日比5%増の26ドル56セントで取り引きを終えた |
Icahn氏の狙いは、Yahoo!にMicrosoftとの交渉を再開させることだ。ただし、Microsoft側がYahoo!の買収を再検討する意向をIcahn氏に示したわけではなく、Icahn氏も委任状争奪戦を仕掛けると決定したわけではないという。
Yahoo!の新取締役候補の推薦期限は5月15日だ。7月の年次株主総会での投票に向けて、現行の10名の取締役はすべて再任に立候補しており、Wall Street Journal紙によると、Icahn氏の計画とは別に、ほかにも大手投資家が委任状争奪戦への参戦を検討中という。
Microsoftは2月1日にYahoo!を446億ドルで買収する提案を行ったが、Yahoo!の取締役会は2月11日、「同社の企業価値を過小評価している」としてこの提案を正式に拒否。その後、Microsoftは買収額を1株当たり33ドルに引き上げたが、Yahoo!は1株当たり37ドル以上を要求し、結局、「買収額で折り合いが付かなかった」として、Microsoftは5月3日にこの提案を撤回している(関連記事)。
それ以来、Yahoo!の大規模株主の間では、同社取締役会がMicrosoftの提案に誠意を持って応じず、交渉を決裂させたことに対して、不満の声が上がっている。Microsoftが買収撤回を発表して以来最初の取引日となる5月5日には、Yahoo!株は大きく値を下げ、一時22ドル97セントまで値を下げた後、前日比15%減の24ドル37セントで取引を終えている。
株主からの批判をかわすべく、Yahoo!の共同創業者でCEOのジェリー・ヤン(Jerry Yang)氏は先週、「1株当たり33ドルという提案は書面によるものではなかった。交渉の打ち切りはMicrosoftが一方的に決めたものだ」と交渉再開の可能性を示唆する発言をしている(関連記事)。
一方、Microsoft会長のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏は、再度の買収提案の可能性を否定し、「単独でインターネット事業を強化する方針ですでに、他の選択肢を検討中だ」と語っている(関連記事)。なお、同社CEOのスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏は買収撤回を決めた最大の要因として、Yahoo!が検索広告事業をGoogleにアウトソースする可能性について検討中であることを挙げていたが、Yahoo!とGoogleの間ではその後、この件に関する交渉は進展しておらず、すっかり勢いを失っているようだ。
(Juan Carlos Perez/IDG News Serviceマイアミ支局)
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