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[米国]
IBMとACI Worldwide、 電子決済システムの共同開発で提携

ACIの各種サービスをIBMのメインフレーム上で統合可能に

(2007年12月18日)

 米国IBMと米国ACI Worldwideは12月17日、IBMのメインフレームおよびソフトウェア上で稼働する電子決済システムを共同開発すると発表した。

 ACIは、IBMの「System z」メインフレーム/「DB2」データベース/「WebSphere」ミドルウェア/「Tivoli」運用管理ソフトウェア/Cryptoチップ技術に対し、同社の決済処理ソフトウェアを最適化する。また、オンデマンドの決済システムを求める顧客向けに、IBMのデータセンターに自社ソフトをホスティングする計画である。

 ACIの決済処理ソフトは銀行や大型小売店、決済処理会社で利用されているが、今日、こうした企業の多くは、さまざまなレガシー・システムを組み合わせることで各種サービスを実現しているという。

 ACIのCTO、チャールズ・リンバーグ氏(Charles Linberg)氏は、今回の提携について、「これまでバラバラに利用されてきた各種サービスをIBMのメインフレームに統合することが可能になる。SOA(サービス指向アーキテクチャ)を用いれば、小売りと卸売り両方の決済システムに共通するサービスを再利用できるようにもなる」と語っている。

 また同氏は、「提携の最大の目的は、顧客が持つさまざまなサービスをメインフレーム上に統合し、決済システムの簡素化を手助けすることだ」と説明する。なお、提携に伴い、IBMはACIの社外株式のうち最高8%まで取得できる新株引受権を受け取る。

 ACIの決済処理ソフト「BASE24」をサポートするプラットフォームは、長年、米国Hewlett-Packard(HP)が提供する「NonStop Kernel System」だけであった。今回の提携により、IBMはHPよりも優位なポジションに立つことになりそうだ。というのもBASE24は現在、製品の転換期に差しかかっており、ACIは顧客に対し、10年前に開発を始めた「BASE24-eps」と呼ぶクロス・プラットフォームの新バージョンに切り替えるよう促している。

 「今後も(HPの)NonStop Kernel環境をサポートし続けるが、顧客には(IBMの)System zを推奨している。すでに多くの顧客がSystem zを採用している」とLinberg氏は述べている。

 IBMとACIは2〜3カ月以内に複数の「マイグレーション・ファクトリー」を設立し、そこでIBMのサーバ/ソフトウェアへと顧客が移行するのをサポートする予定だ。IBMのバンキング・ソリューションズ担当ゼネラル・マネジャー、ジューン・フェリックス(June Felix)氏は、「ACIとの提携は、IBMにとってメインフレームの新ビジネスを開拓する大きなチャンスだ」と強調する。

 提携発表とは別に、ACIは17日、2007会計年度第4四半期(7月-9月期)に関する事前決算を発表した。売上高は前年同期比4%減の8,470万ドルとなり、同社は来年度の売上高についても契約の未処理分があるとして業績見通しを下方修正した。

 ACIは、ホスティング型決済サービスを新たな収入源に結び付ける構えである。同社は現在、北米でホステッド・サービスを提供しているが、IBMとの提携をきっかけに「世界中でホステッド・サービスを展開していきたい」とLinberg氏は展望を語っている。

 両社の提携期間は5年間であるが、契約額は明らかにされていない。また、両社はACIの決済システムを共同でマーケティング/販売していく考えだ。

 ACIの顧客には、ING Bank、State Bank of India、Bank of America、First Dataなど、世界の銀行上位500行のうち、110行以上が名を連ねている。

 ACIは、IBMのメインフレームおよびソフトウェア向けにBASE24-epsの最適化作業を2008年上半期中には完了する計画である。将来的にはスマート・カードの管理やオンライン・バンキング、さらにはIBMの「Payments Framework」を導入した決済ハブの共同開発にも取り組む考えだという。

(Chris Kanaracus & James Niccolai/IDG News Serviceボストン支局)




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