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経済危機とIT
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【解説】
景気後退の中、活況を呈するITアウトソーシング業界
“新たな潮流”と顧客企業が注意すべきこと
(2009年02月18日)
不況が深刻化し、企業がIT関連コストの削減を進める中で、ITアウトソーシング・サービスの利用が活発化している。この傾向は今後さらに進みそうだ。ここではユーザー企業のサービス利用動向と、その中で見られる新たな潮流、そして契約時に注意すべき点について考えてみたい。
Denise Dubie/Network World米国版
コスト削減のために
小規模/短期案件が増加
景気後退の深刻化に伴い、2008年は企業によるITアウトソーシング利用が活発化した。業界観測筋は、この動きは今後さらに進むものと予測している。企業が固定費やスタッフ数の削減を目指しているからだ。
「目下、大手アウトソーシング企業は好調だ。新しい見込み客から次々と引き合いが舞い込んでいる。市場の減速はいまだ見られない」と、市場調査会社Gartnerのリサーチ担当副社長、ベン・プリング(Ben Pring)氏は語る。
Gartnerのレポートによれば、2008年に締結されたアウトソーシング契約の上位20件(金額ベース)の平均契約額は9億9,800万ドルに達し、平均契約期間は6年を超えた。AT&T、EDS(現在はHPの傘下)、Tata Consulting Serviceといったアウトソーシング企業が複数年契約で超大型案件を受注したほか、12月下旬にはIBMが、Whirlpool、Sara Leeからそれぞれ複数年契約を獲得している。個々の契約金額は明らかにされていないが、IBMは2008年第4四半期に締結したサービス契約は総額172億ドルで、そのうち1億ドル以上の契約が24件あったと発表している。
「IBMは非常に強気で、自信に満ちた業績見通しを示した。なぜなら、アウトソーシング・サービスで大きな受注残があるからだ」(プリング氏)
EDSなど、その他のアウトソーシング企業も勢いを保ちながら2009年を迎えた。Gartnerによると、IBMのサービス部門(IBM Global Services)の最大のライバルであるEDSは、2008年の大型アウトソーシング契約上位20件のうち5件を獲得している。
IBMは契約獲得件数でこそ高い実績を上げたが、金額ベースの上位案件リストには名を連ねていない。これは、アウトソーシング・サービスを受ける顧客側に新たな動きが現れていることの証しだ。グローバル・ソーシング・コンサルティングを提供するTPIは、2008年上半期には10億ドル以上という超大型案件が続々と契約締結に至ったが、景気悪化の影響を受け、下半期には減少したと指摘している。しかし、より小規模で短期の契約件数は増加したという。
「TPIのビジネスでは全般的に、個々の契約の金額規模縮小が続いている。これは、契約期間の短期化(5年以下の契約の増加)や、対象領域の細分化を反映している」と、TPIの北米向けCIO支援サービス担当パートナー兼マネージング・ディレクター、マイク・スレイビン(Mike Slavin)氏は語る。「現在、我々が扱う契約の中では、2,500万ドル以下の案件が大きな割合を占めている」(スレイビン氏)。
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