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【連載】
サイバー・セキュリティ[罪と罰]
第4回 ボット犯罪者たちの「罪と罰」
(2008年06月03日)
ライアン・ブレット・ゴールドスタイン
悪質なボットネットの拡散を共謀し、大学のサーバに損害を与えた罪で起訴
米国Pennsylvania州立大学でバイオ・エンジニアリングを専攻するGoldsteinは、ある有名なボットネット・ソフトウェアの作者を手助けをした罪で起訴された。その動機は、前述したKingの場合と同様に復讐心だったようだ。
オンライン上では「Digerati」を名のっていたGoldsteinは、18歳のニュージーランド人男性(「AKILL」というオンライン名以外は不明)と共謀し、2006年上半期にボットネット構築のためのトロイの木馬をPennsylvania州立大学のキャンパス内のコンピュータに蔓延させたとされている。クラッシュしたキャンパス内のサーバを分析するために捜査員が出向いたところ、このサーバは5万もの感染コンピュータで作られたボットネットの“親玉”と化していた。そこでFBIはすぐに警戒体制をとることにした。
事の発端は、Goldsteinが所属していた「Taunet」という名のIRCが彼を追放したことだった。そこで彼は、このグループが基盤としていたIRCネットワークに報復することにした。訴訟記録によると、GoldsteinはAKILLに「君にとっておきの物を提供できる。taunetをダウンさせるためなら金を払ってもいい」と書き送り、学内コンピュータにログインするための認証情報を渡した。
taunetをダウンさせるためのボットネットによって大学のサーバがクラッシュした後、GoldsteinはAKILLに再度連絡をとった。今度は、「少なくとも1週間くらいtaunetをダウンさせる必要がある」と、彼はAKILLに指示を出した。
その後、FBIはAKILLの存在を突き止めることに成功した。FBIや警察は、彼の郷里であるニュージーランド・ワイカトに捜索令状とともに現れ、彼のコンピュータを押収した(写真1)。やがて捜査の手は、Goldsteinにまで及ぶこととなった。
| 写真1:犯罪者のコンピュータを押収するFBIの捜査官たち(ボット・ローストII作戦とは無関係) |
- サイバー・セキュリティ[罪と罰]
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