【 ここから本文 】
グラフィックス技術
ソーシャルブックマークに登録 :
印刷用ページの表示
[国内]
【第16回産業用バーチャル リアリティ展】
バーチャル・リアリティ最新事情――加速する産業応用
日産幹部、VRを駆使した自動車デザインの現場を語る
(2008年06月26日)
バーチャル・リアリティ(VR)技術の産業応用がテーマのコンファレンス/展示会「産業用バーチャル リアリティ展」が、6月25日から27日までの3日間、東京ビッグサイトにおいて開催されている。16回目となる今年は1,470社が出展し、3D/立体視ディスプレイ、モーション・キャプチャなど最先端のVR技術/製品が展示され、にぎわいを見せている。専門セミナーでも、生産現場におけるVRの活用事例が多く報告されている。以下、25日の基調講演から、日産自動車のVR活用事例と、VR研究者による21世紀の展望の2講演の骨子を紹介しよう。
日高俊明
価値向上のためのデジタル・デザイン・プロセス
日産自動車 常務執行役員 チーフクリエイティブオフィサー 中村史郎氏
| 日産自動車 常務執行役員 チーフクリエイティブオフィサーの中村史郎氏 |
製造業では開発・生産の期間短縮や効率化が不可欠だが、短期間にモノを作るとか、効率よくモノを作るということは、クリエイティブにモノを作るということと、取り組みにおいてイコールであり、日産ではそこから新しい価値を生み出すことを目指している。
現在、日産は新車に関して年間平均で10プロジェクトを走らせており、デザイン検証や意思決定のプロセスでは、3D技術を駆使したパワーウォール・システムを活用している。これにより、2案、3案ある中から、実際にモックアップなどを作らずにクルマの設計開発をを行うことを可能にしている。
日産のデジタル・プロセスは、「V-3P」と呼んでいる。3つのPはプロダクト、プロセス、プログラムで、これらを同時に進めていくことで製品の価値を上げていくのが狙いだ。従来のプロセスでは生産車を作るまでに、少なくとも3回は試作車を作らなければならなかった。V-3Pの下では、自動車のすべての構成要素を早い時期に完成させなければならず、そこでVRシミュレーションが大いに活用される。その結果、試作車を作る回数は基本的に1回ないしは2回と、効率化が実現されている。
こうしたデータ・プロセス、すなわち「データ衝(しょう)のデザイン開発」の考え方は各社によって少しずつ異なる。日産は、常に最高の品質を目指し、高品質な製品を、いかに早く顧客のニーズに合わせて作ることができるかがポイントだと考えている。
時間短縮は単に工数を削減し、モノを少なく作ってコストを削減するだけでなく、品質向上にも役立つ。当社は2012年に向けて60台の新車開発を目指している。そのうちの3分の1は従来にないタイプの製品であり、その意味でも、VRを活用してデザインの品質をさらに高めることが大きな課題と考えている。
【解説】だれもいない「Second Life」 ――仮想世界を生かしきれない企業の実態


Webよりも洗練された仮想体験を提供できなければ、ビジネス参入の意味はなし
[国内]オートデスク、CADソフトの新版「AutoCAD 2009」を発表

「タスク中心型インタフェース」の採用で設計作業を効率化
第2回 目の動きでコンピュータを操作する「EyePoint」
[国内]日本AMD、ワークステーション向けグラフィックス・カードの新製品をアピール

「今後もワークステーション分野に注力」――日本AMDの吉沢氏が明言
[国内]IBM、サーバ・ベースのブレード型ワークステーションを発表

タワー型に比べ、オフィスにおける9割の排熱、8割の設置スペースを削減
[国内]【@warp 1st GiG】リポート電通大の稲見教授、ITイベントの基調講演で光学迷彩の研究成果を披露

「人と機械をつなぐ“ラスト・ワン・メーター”の可能性」を探る
[国内/米国]マイクロソフト、地図検索サービスのVirtual Earthを強化
ダッソー・システムズとの提携拡大で、リアルな3D環境を実現




