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[米国/欧州]
グーグルがダブルクリックの買収を完了――欧州委がついに承認
買収後は両社の人員配置を見直し。必要に応じてレイオフも
(2008年03月12日)
米国Googleは3月11日、オンライン広告大手の米国DoubleClickの買収取引が完了したと発表した。買収金額は31億ドルとなる。
今回の発表は、欧州連合(EU)の競争監視機関である欧州委員会が、「欧州のオンライン広告市場で、(DoubleClickの買収が)市場競争を大きく損なうものではない」と11日に承認したことを受けて行われた。欧州委は、今回の買収計画について4カ月間にわたり調査を行っていた。ちなみに、米国連邦取引委員会(FTC)は、昨年12月に買収を承認している。
ただし、欧州委は両社に対し、個人情報の取り扱いに関しては欧州連合法を順守するよう、あらためて念を押している。プライバシー保護の問題は、買収の是非を巡り懸念されていた点の1つだ。
「今後、オンライン広告市場の競争が激化し、行動ターゲティング広告が広まる中、個人データの収集やプロファイリングもますます盛んになるはずだ。プライバシーに関しては、まだまだ未解決の重要な問題が残されている」と、プライバシー擁護団体EPIC(Electronic Privacy Information Center)のエグゼクティブ・ディレクター、マーク・ローテンバーグ(Marc Rotenberg)氏は指摘している。
一方、Googleの会長兼CEO、エリック・シュミット(Eric Schmidt)氏は、EUが買収を承認したことについて、ブログで次のようにコメントした。「昨年4月に買収計画を発表してから1年近くが経過しているが、両社の合併がオンライン広告市場にもたらすメリットを考えると、以前と変わらず今も非常にワクワクしている」
Schmidt氏によると、Googleは今後、両社の統合計画についてユーザーへ定期的に情報を開示していく方針だという。まずは、両社の人員配置を見直し、必要に応じてレイオフを行う考えだとしている。
「DoubleClickには優秀なスタッフがそろっている。人員削減は最小限に抑えたい」とSchmidt氏。このプロセスは、米国で4月初旬までには完了し、それ以外の地域でも順次実施していく構えである。
さらにSchmidt氏は、「(DoubleClickとの)合併により、適切なディスプレイ広告だけでなく、よりよいユーザー体験を提供できるようになるだろう。例えば、Webサイトの表示速度も改善されるはずだ。また、Googleの広告ネットワークとDoubleClickのディスプレイ広告技術を組み合わせれば、パブリッシャーや広告主の収益増加にもつながると考えている。そして最終的には、リッチで多彩なコンテンツをユーザーへ提供できる原動力になる」とコメントした。
(Linda Rosencrance/Computerworld 米国版)
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