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[米国]
グーグル、「Google Docs」にオフライン・アクセス機能を追加

「Webホステッド・アプリの課題を1つクリア」と専門家は評価

(2008年04月01日)

 米国Googleは3月31日、同社のホステッド・アプリケーションに、オフラインでも同アプリケーションを利用できる機能を追加したことを明らかにした。

 Google Docs製品マネジャーを務めるケン・ノートン(Ken Norton)氏によれば、オフライン・アクセス機能に最初に対応するのは、ドキュメント作成アプリケーションだという。Norton氏は「インターネットに接続していなくても、シームレスなエクスペリエンスを確立できるようにすることが、今回の機能追加の目的だ」と説明した。

 Googleは今後3週間をかけて、ドキュメント作成アプリケーションの全ユーザーが、オフラインでも文書を閲覧/編集できるようにするとしている。同時にGoogle Docsに包含されているスプレッドシート・アプリケーションにも、オフライン閲覧機能が追加される。ただし、オフライン編集機能は、オフライン閲覧機能のあとに追加されるという。

 なお、同じくGoogle Docsに包含されているスライド・プレゼンテーション作成アプリケーションには、当面オフライン・アクセス機能は追加されない。ちなみに、「Google Apps」に包含されている「Gmail」、「Google Talk」、「Google Calendar」など、そのほかのホステッド・サービスも、将来的にはオフラインで利用できるようになるという。

 Googleが2007年5月にオープンソース技術「Google Gears」を発表して以来、ユーザーはGoogle Docsにオフライン・アクセス機能が追加されることを望んでいた。

 Google Gearsはサーバと通信しながら動作するWebアプリケーションを、ネットワークに接続されていない状態でも利用可能にする技術である。データ・ストレージ、アプリケーション・キャッシング、マルチスレッディングなどに対応する新しいJavaScript API(Application Programming Interface)をベースとしている。

 GoogleはGoogle Docs/Appsのユーザーにオフライン・アクセス機能を提供することで、Webホステッド・アプリケーションの“アキレス腱”となる問題を解消しようとしている。これまではオフラインでGoogle Docsファイルを編集する場合は、「Microsoft Office」などのサードパーティ・ファイル・フォーマットに変換する必要があった。

 Google DocsはGoogleアカウントを持っているユーザーであれば、だれでも使用できる無料のソフトウェア・スイートで、一般ユーザーを対象としている。一方Google Appsは、主に職場(グループ)での利用を想定したもので、現在は主に小規模な組織が利用している。

 しかしGoogleは、中規模企業から大規模企業までを、Google Appsユーザーとして取り込みたいという野望を持っているようだ。同社は大規模企業ユーザーを対象にした「Google Apps Premier Edition」(有料)のセキュリティ機能や管理機能を強化している。

 米国の市場調査会社Nucleus Researchのアナリスト、レベッカ・ウェッテマン(Rebecca Wettemann)氏は、今回のオフライン・アクセス機能追加について、「エンタープライズ分野で優位に立つためには不可欠な機能だ。同社の取り組みは、企業に同製品をアピールする、重要な第一段階と言える」と評価した。

 GoogleはこれまでMicrosoftと競合してきたコラボレーション・ソフトウェアについて、「顧客のコスト負担を軽減し、インストールや保守管理の手間を省くため、ソフトウェアはベンダーがホスティングすべきだ」と主張している。ファイルがユーザーのPCではなく中央サーバ上に保管されるホステッド・アプリケーションのほうが、ユーザー間のドキュメント共有や共同作業が簡単になるというのがGoogleの言い分だ。

 一方Microsoftは、同社のソフトウェアをWebホステッド・モデルに対応させるのが遅いとして、各方面から批判されてきた。だが最近になって同社もようやく腰を上げ、失地を回復すべく「Office Live Workspace」(ベータ版)を始動させた。同社は、「アプリケーションの機能を最大限に活用するためには、『ソフトウェア+サービス』という、オンラインとオフライン両方の長所を組み合わせることが重要だ」と主張している。

(Juan Carlos Perez/IDG News Serviceマイアミ支局)




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