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[米国]
グーグル、ラジオ広告事業の強化に向け「Google Radio Automation」を発表へ

ラジオ局業務の自動化ソフトを機能拡張

(2008年04月14日)

 米国Googleは今週、ラジオ局向け業務自動化システムの新製品「Google Radio Automation」を発表する。こうしたラジオ局向けの製品は、Googleのラジオ広告事業において柱の1つとなるもので、新製品では既存製品に多数の機能拡張を施している。

 Google Radio Automationの発表は、4月11日にラスベガスで開幕し、14日から一般向け展示が開始される全米放送協会(NAB:National Association of Broadcasters)のコンファレンス「2008 NAB Show」で行われる。

 Google Radio Automationは、各種のラジオ局業務(曲と広告の時間枠設定や録音など)の自動化に使われる「Maestro」と「SS32」の機能を組み合わせ、オープン・ソフトウェア・プラットフォームや3層コンピューティング・アーキテクチャなど多数の機能拡張を施したもの。

 こうしたラジオ局業務の自動化システムは、Googleのラジオ広告事業にとって、他の2つと共に柱となっている。ほかの2つは、ラジオ広告キャンペーンを作成・管理するマーケッター向けサービス「Google Audio Ads」と、Googleのラジオ広告配信ネットワークに加入して広告提供を行うラジオ局向けのプログラム「Google AdSense for Audio」だ。

 収益のほとんどを検索広告に依存するGoogleは、事業の多角化に力を入れており、2年半前に米国dMarc Broadcastingを買収してラジオ広告市場に参入した。現在、1,600のラジオ局がGoogleのラジオ広告配信ネットワークに加入している。

 Google Radio Automationは、SQLデータベース、ユーザー・インタフェース、サービス・レイヤという3層アーキテクチャに基づいている。また、プレイリスト・エンジンや在庫エンジン、通知エンジンへのアクセスAPIが公開されており、同APIを利用すればこれらのエンジンに接続し、Google Radio Automationとデータを交換できるようになる。

 Google Audio製品管理ディレクターのジム・ウッズ(Jim Woods)氏によると、SS32とMaestroは外部インタフェース用のAPIを備えておらず、しかもWindows上でしか動作しないが、これに対してGoogle Radio Automationは、Windowsに加えてMac OSとLinuxをサポートする。

 なお、SS32とMaestroは今後数年をかけて段階的に廃止されると、Woods氏は述べている。

 Google Radio Automationでは、ユーザー・インタフェースはウィジェットと呼ばれるミニ・アプリケーションに分割されている。ウィジェットの追加や移動、削除は容易で、カスタム・ウィジェットを作成することもできる。

 また、Google Radio AutomationはAdSense for Audioをネイティブにサポートするのに加え、ポッドキャストの作成と配信の自動化機能や、ラジオ局間でのコンテンツ共有機能も提供する。ただし、AdSense for Audioに加入していないラジオ局でも、Google Radio Automationの使用は可能だ。

 Googleの他ソフトウェアとは異なり、Google Radio Automationはホスティング型ソフトウェアではなく、「MK-14」というサーバとして出荷される。MK-14は3台のリムーバブルSATA HDD、ホットスワップ対応電源、Intel Core 2 DuoおよびCore 2 QuadプロセッサをサポートするIntelチップセットを搭載する。

 Googleの広報担当者によると、Google Radio Automationの出荷は年内の予定だという。

 Google Radio Automationの新規購入価格はシステム構成によって異なる。MaestroとSS32のサポート契約を結んでいるGoogleの顧客は、ソフトウェアをGoogle Radio Automationに無料でアップグレードできるが、ハードウェア・アップグレードやオンサイト研修、導入サービスには別途費用がかかる。

 Googleにとってラジオ広告事業は新たな広告主を獲得する手段の1つだ。同社はラジオ広告事業の売上高を公表していないが、この事業を推進していく方針に変わりはないとしている。「当社は、ターゲットを絞ったラジオ広告を提供し、その効果について新たなレベルの保証や測定を可能にすることで、ラジオ業界に新たな広告主を呼び込むことができると考えている」(Woods氏)

 調査会社Sterling Market Intelligenceのアナリスト、グレッグ・スターリング(Greg Sterling)氏は、ラジオ広告の売上げがGoogleにとって意味のある数字になるのは早くても2年後とみている。「Googleは、ラジオのほかTVや新聞を含む非インターネット広告に進出しているが、それらが実を結ぶのはまだ先のことだ。同社は、これらのプロジェクトを非常に長期的な視点で進めていると思う」(Sterling氏)

(Juan Carlos Perez/IDG News Serviceマイアミ支局)




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