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[米国]
グーグルの1Q決算、業績懸念をよそに増収増益

売上高は前年同期比42%増。ターゲットを絞ったPPC戦略が奏功

(2008年04月18日)

 米国Googleは4月17日、2008会計年度第1四半期決算(1月-3月期)を発表した。業績鈍化を予想する見方が広がっていたが、同社は堅調な増収増益を達成し、売上高、利益ともアナリストの事前予測を上回った。

 Googleの第1四半期の売上高は51億9,000万ドルと前年同期に比べて42%増加した。広告手数料を除いた売上高は37億ドルで、米国Thomson Financialがまとめた金融アナリストの事前予測(36億800万ドル)を上回った。

 純利益は前年同期の10億ドルから13億1,000万ドルに増加し、1株当たりの利益も前年同期の3ドル18セントから4ドル12セントに伸びた。一部費用を除いた実質的な純利益は15億4,000万ドル、実質的な1株当たりの利益は4ドル84セントと、こちらもアナリストの事前予測(4ドル52セント)を上回った。

 ここ数カ月間、Googleが検索広告事業で堅調な増収増益を維持するのは難しいとの見方が出ていた。独立系調査会社数社の調査で、同社のPPC(ペイ・パー・クリック)広告のクリック数実績が予想を下回っていたことに加え、競合する米国Yahoo!から市場シェアを奪われていることが示されていたからだ。しかし、第1四半期決算を見るかぎり、Googleの売上高、利益の成長力に大きな不安材料は見当たらないようだ。

 第1四半期の広告クリック数は前年同期比20%増を記録した。Googleの経営幹部は電話会見で、第1四半期には、より広告ターゲットを絞り込み、よりユーザーの関心に合った広告を配信するようにしたと述べた。

 Googleの会長兼CEO、エリック・シュミット(Eric Schmidt)氏は、「広告クリック数は第三者企業の予測より大幅に伸びた。われわれは検索サービスで品質の向上、特に国外向けサービスでの品質向上を目指して継続的な投資を行ってきた。それが実を結んでトラフィックとシェアが上昇している」と述べている。

 またSchmidt氏は、よりターゲットを絞った広告をユーザーに提供することで、広告主にとっての広告クリックの価値を高めているとも語った。

 「われわれは広告主が広告をどこに掲載するかを厳密に指定できるようにした。また、その効果を、従来は不可能だった方法で測定できるようにもした。この取り組みがGoogleの成功を支えている」(同氏)

 Schmidt氏はさらに、広告・アプリケーション・検索の3本柱でビジネスを展開する戦略もGoogleの成功に貢献していると述べ、Googleは最近の米国の景気鈍化の影響をあまり受けていないと付け加えた。なお、検索に関しては、基幹の検索エンジンに100件の重要な改良が加えられたと、Googleの共同創設者兼技術部門担当プレジデントのサーゲイ・ブリン(Sergey Brin)氏は語っている。

 Schmidt氏など経営幹部は、3月のDoubleClick買収完了に伴い、これまで振るわなかったグラフィック/ディスプレイ広告事業で巻き返しを図る態勢が整ったと強調した(関連記事)。「DoubleClickは戦略的に重要な存在だ。DoubleClickのおかげで、われわれは広告主とパブリッシャーに一段と包括的なソリューションを提供できる」(Schmidt氏)

 Googleの製品管理担当上級副社長のジョナサン・ローゼンバーグ(Jonathan Rosenberg)氏は、同社のグラフィック/ディスプレイ広告事業について強気の見通しを示す。「われわれは、世界最大のディスプレイ広告プロバイダーの座を狙える位置にあると考えている」(同氏)

 Brin氏は、「グラフィック/ディスプレイ広告事業の拡大を図るうえで、DoubleClickに加え、Googleが持つ動画共有サイトのYouTube、ソーシャル・ネットワーキング・サイトのOrkut、画像検索エンジン、さらにパートナー・サイトの貢献をGoogleは期待している」と語っている。

(Juan Carlos Perez/IDG News Serviceマイアミ支局)




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