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[米国]
グーグル、健康記録管理サービス「Google Health」の一般提供を開始
患者がみずからの記録をオンラインで一括管理可能に
(2008年05月20日)
米国Googleは5月19日、一般ユーザーがさまざまな医療機関から得た自分の健康記録を管理できるポータル「Google Health」のベータ版サービスを開始した。
| 一般提供が始まった「Google Health」の管理画面 |
米国カリフォルニア州マウンテンビューにあるGoogleの本社では同日、主力製品である検索サービスについての記者説明会が行われた。その際に新サービスGoogle Healthの一般公開についての発表もなされた。
米国の場合、患者の医療・健康記録はさまざまな医療施設に散らばっており、通常は担当医師のオフィスに個別に保管されるのが一般的だ。米国のボストン地区でGoogle Healthサービスと提携しているBeth Israel Deaconess医療センターのCIO、ジョン・ハラムカ(John Halamka)氏は、「Google Healthを利用することで、患者は情報を1カ所のポータルにまとめ、健康記録を自身で管理することができる」と説明した。
Google Healthは、個人の健康記録を1カ所で管理できる米国Microsoftの医療情報サービス「HealthVault」によく似ている。かねてから医療記録の断片化を解消し、個人の情報を一括管理する必要性が指摘されてきたこともあり、こうしたサービスは患者の利便性を高める手段として注目されている。
なお、米国ニューヨーク州のMount Sinai Hospitalなど一部の医療機関では、健康記録の分散化という問題を解消するため、患者の情報をスマートカードに記録するといった試みを実行している。
Google Healthの顧問でもあるHalamka氏は、「Googleは個人の医療データの利用について非常に厳しいガイドラインを設定している」と説明した。同氏によると、Google Healthでは、患者記録のデータ・マイニングを行って広告に利用するようなことはなく、ユーザーがGoogle Healthのサイトで検索を行ったときにのみ、広告が表示される仕組みになっているという。例えば、糖尿病患者のGoogle Healthのページに、この患者向けの広告として、血糖値を計測する血糖計の広告が表示されることはない。
「これまでも理論上は、患者が健康記録を管理することは可能だった。しかし、データは事実上、各医師のファイリング・キャビネットに保管されている。(Google Healthを利用すれば)患者みずからが記録の管理人になることができる」とHalamka氏は語った。
今のところGoogle Healthにどのようなセキュリティ措置が講じられるのか、その詳細は不明だが、Halamka氏によると、Googleでセキュリティ対策のトップ・スペシャリストがこの課題に取り組んでいるという。今年2月にGoogle公式ブログに掲載された記事によると、Google Healthには、同社が開発した認証ツール「AuthSub」が採用されているようだ。AuthSubを使えば、Webアプリケーションがユーザー・データにアクセスする際に、ログイン情報を逐一参照する必要がなくなるという。
今年2月、米国Cleveland Clinicとの提携によってGoogle Healthのパイロット版の試験運用が行われたが、今回のベータ版開始にあたり、提携する医療施設の数が増えた。前述のBeth Israel Deaconess医療センターのほか、Medco、Walgreens、Longs Drug Stores、RxAmerica、CVS(MinuteClinic from CVS Caremark)など、オンラインサービスを提供する薬局も同プログラムに参加している。
(C.G. Lynch/CIO米国版)
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