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【解説】
アプリ開発者がグーグルに突きつけた「Google App Engine」への要望と期待
注目のクラウド開発環境に対する“熱き思い”にグーグルはどう応えるのか
(2008年09月10日)
20万を超える開発者がApp Engineアカウントを取得
App Engineは今年4月初旬に発表され、限定的ではあったが、プレビュー版によるサービス提供が開始された(関連記事)。その2カ月余りあとの5月28日には一般公開も始まり、料金体系も明らかにされている。
Googleが当初オファーした無料アカウントには応募者が殺到し、あっという間に1万人の募集定員に達した。同社の発表によると、一般公開が始まった5月末には、すでに7万5,000人のアプリケーション開発者がサービスを利用し、それ以外に8万人が予約リストに名を連ねていたという。
Googleは現時点でのApp Engineのアカウント数を明らかにしていないが、おそらく20万人を超えているというのが、アナリストたちの一致した見方である。
米国の調査会社Gartnerのアナリスト、レイ・ヴァルデス(Ray Valdes)氏も、App Engineのアカウント数を「非常に大きな数字」と見ている。同氏は、「Googleは今後、App Engineでの価値提案──開発者はコードのみを記述し、Googleが残りすべてを請け負うこと──を実行に移すことになる」と話す。
App Engineは、汎用のクラウド・コンピューティング・インフラストラクチャでもなければ、あらゆるタイプのアプリケーションに適合するように設計された開発環境でもない。むしろ、Googleが開発したアプリケーション、例えば科学計算のようなロングランのプロセスを要求しない大衆向けのWebアプリケーションに特化した環境である。もう少し具体的に言うと、ブログやオフィス生産性プログラム、ソーシャル・ネットワーキングなど、データベースを基盤とするWebアプリケーション向けに設計されている。
また、米国Amazon.comが提供している「Amazon Web Services(AWS)」などのオンライン・サービスとは異なり、App Engineは高度に統合された一連のコンポーネント群を提供する。これにより、これまで開発者自身が行ってきたアプリケーションの調整や構成などの負担は軽減されることになると、Googleは説明している。
ただし、その一方で、アプリケーション開発者側で選択できるオプションは減らされ、一部の柔軟性や制御性は犠牲になっている。つまり、多くの部分をGoogleに委ね、アプリケーションの迅速な開発や展開を優先したいと考える開発者向けのサービスがApp Engineなのである。
| 画面2:Google App Engineで開発されたテトリス似のゲーム「Isometric Tetris」 |
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