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【解説】
グーグルが描く「究極のグリーン・データセンター構想」

海上を自在に移動し、電力と冷却能力のすべてを海から調達――現在特許出願中

(2009年01月13日)

環境負荷軽減や電力コスト抑制といった社会的動機から、データセンターの“グリーン化”に取り組む企業が増えている。世界屈指の大規模データセンターを抱える米国Googleも例外ではなく、これまでも水力発電の利用など積極的にグリーン戦略を展開してきた。そんな同社が目下構想中なのが、海上を自由に移動しながらマシンに必要なすべてのエネルギーと冷却能力を海から取り出すことができるデータセンターだ。本稿では、このグリーンITの究極形とも思えるデータセンターの“正体”を明らかにしたい。

John Fontana
Network World米国版

見えてきた「水上データセンター」の姿

 米国Googleは、徹頭徹尾“グリーンな仕組み”を導入したデータセンターに関する画期的なアイデアを、米国特許商標庁に出願中だ。その特許の名称は「Water-Based Data Center(水上データセンター)」。波力発電などの電源を利用し、海水を用いた冷却システムを備える、文字どおり海に浮かぶデータセンターである。

米国Googleの特許出願文書

 同社の特許出願書には、そのアイデアの詳細が記されている。そこで以下、この出願書を読み解くことで見えてきた、水上データセンターの“全体像”を紹介していこう。

 まず、コンピュータ機器は輸送コンテナ内にラックマウントされる。コンテナは港で一般的に使われているクレーン装置などで積みおろしが可能で、船上や水上のプラットフォームに格納される。

 個々のコンテナは「モジュール」とも呼ばれ、コンピュータ・システムを構成する基礎的な要素となる。このモジュール化によって、必要に応じてコンピュータ・パワーを増減したり移動したりすることが容易になるわけだ。

 コンテナ内のコンピュータ機器もまた、技術の進歩や災害による被害などを想定して、簡単に入れ替えることが可能になっている。


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