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[米国]
ペイパル、中小企業向けに新オンライン決済サービス/グーグルもオンライン決済への進出を準備へ

(2005年06月21日)

 米ペイパルは6月20日、オンライン決済業務をサポートする中小企業向けの新しいサービス・パッケージ『PayPal Website Payments Pro』を発表した。ペイパルは、巨大オンライン市場を展開するイーベイの子会社。このパッケージは、同社初の非ホスティング・サービスである。

 Website Payments Proを使えば、オンライン販売業者が顧客に対して3種類の支払オプションを提供することが可能になり、チェックアウト・プロセスの柔軟性と管理機能を向上させるというペイパルの最終目標に近づくことができる。

 Website Payments Proには、以下の3つの機能が搭載されている。

  • 「Express Checkout」:ペイパルの口座(アカウント)を持つ購入者が、販売業者のWebサイトに行き、マウスを3回クリックするだけで取引を完了させることができる機能。チェックアウト・プロセスの最初の段階で購入者が支払の実行と承認を済ませ、出荷と課金に関する情報をペイパルが販売業者に送ることで、迅速な取引を可能にする。
  • 「Direct Payment API」:販売業者が、ペイパルの口座を持たない購入者に代わり、ペイパルのシステム上でクレジットカード取引を処理できるようにする機能。
  • 「Virtual Terminal」:販売業者が、電話、ファックス、郵送などの手段で購入者からクレジットカード情報を受け取り、ペイパルのシステムに入力して処理できるようにするための機能。

 ペイパルによると、Website Payments Proはホスティング・サービスではないので、チェックアウトは販売業者のWebサイト上で完結し、顧客はペイパルのサイトに「一時的に」ログインして支払確認をするようになっている。支払後、購入者は販売業者のWebサイトに戻るため、販売業者の側でチェックアウト・プロセスを細かく管理できるうえ、購入者にショッピングを続けるよう促すこともできるという。また販売業者は、チェックアウト・プロセスを通じて自社のブランドを表示し続けることもできる。

 Website Payments Proには、販売業者が自前のショッピング・カートを持っていない場合に備え、他のプロバイダーのさまざまなショッピング・カートが用意されている。

 Website Payments Proは、月額利用料が20ドルで、取引1件あたりの手数料は2.2%から2.9%となっている(この他に0.30ドルが加算される)。ペイパルは、特別提供価格の一環として、『2005年末』まで月額利用料を無料にしている。なお、同社が提供している他のサービスは、取引1件あたり1.9%から2.9%の手数料で、月額利用料もかからない。

 一方、大手検索サイトの米グーグルが、オンライン決済市場への参入を準備しているもようだ。6月17日付けのウォールストリート・ジャーナル紙(The Wall Streeet Journal)と、6月20日付けのニューヨーク・タイムズ紙(The New York Times)は、グーグルがオンライン決済システム/サービスを開発していると、匿名の情報筋を引用して報じた。グーグル自体は両紙の取材に対してコメントを控えている。

 両紙の報道によると、グーグルは、新たなサービスを実施することで、事業の多角化を狙っているという。ニューヨーク・タイムズによると、あるオンライン小売業者幹部は、グーグルから新しいサービスへの参加を打診されたという。また、ウォールストリート・ジャーナルの記事では、6月16日に投資顧問会社パイパー・ジャフリー主催のアナリスト向けコンファレンスで、このサービスが話題に上がったと書かれている。それ以上の詳細は公表されていない。

 グーグルのWebサイトによると、同社の検索サービスは、80億を超えるWebページにアクセスしているという。一方ペイパルは、全世界に7,100万の口座会員を擁している。

 グーグルの主な収入源は、検索結果の隣に表示される広告の販売と、価格比較WebサイトFroogleだ。グーグルは今年1−3月期(3月31日締め)に、前年同期の6倍近い3億6900万ドルの純利益を計上した。この好調な業績を支えているのは広告料収入の大幅な伸びであり、今年1−3月期の売上高は前年同期比93%増の13億ドルとなっている。グーグルによると、3月31日時点の同社の現金および現金等価物の残高は25億ドルだった。

(Originally reported by Juan Carlos Perez and Paul Kallender, IDG News Service 06/20/2005)




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