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[米国]
ヤフー、ソーシャル・ブックマーキング・サービス企業を買収
(2005年12月12日)
米国ヤフーが、ソーシャル・ブックマーキングのパイオニアと目されている新興企業の米国デリシャス(Del.icio.us)を買収した。12月9日に、両社がそれぞれの公式ブログで明らかにした。ソーシャル・ブックマーキングは、ユーザーがお気に入りのWebページへのリンクを、注釈や分類用のタグを付けてリストとして保存することで、他のユーザーと共有することができるオンライン・サービス。
デリシャスの創設者でCEOを務めていたジョシュア・シャクター氏は、同社の公式ブログで、「われわれは力を合わせ、コミュニティの力を大きな武器として、人々がインターネット上で情報を発見し、記憶し、共有する方法の改善を続けていく」と述べた。
ヤフーの検索エンジン部門幹部のジェレミー・ザウォドニー氏は、同部門の公式ブログで、デリシャス部門はオンライン写真共有サービスを提供するヤフーのフリッカー部門と緊密に協力することを明らかにしている。ヤフーはフリッカーを今年3月に買収している。「われわれはフリッカーに対して行ってきたのと同様に、サービスとコミュニティの拡大を続けるために必要なリソースやサポートをデリシャスに提供する計画だ」(同氏)
ザウォドニー氏はまた、デリシャスがヤフーの「My Web」サービス開発チームと連携して活動する可能性があることも示唆した。My Webサービスは現在ベータ段階にあり、概念的にデリシャスのサービスと似ている。
フリッカーとデリシャスは、いわゆるWeb 2.0時代のインターネット・サービスの好例と考えられている。Web 2.0という言葉は、2000〜2001年にドットコム・バブルが崩壊した後に誕生したインターネット企業を形容するのに用いられているが、具体的な定義はまだなく、内容についての議論が活発に行われている。
米国ガートナーのアナリスト、アレン・ウィーナー氏は、「ヤフーはWeb 2.0オンライン・サービスの独自の“エコシステム”を作り上げようとしている。こうしたサービスではタグ付けとソーシャル・ブックマーキングが重要な役割を果たしており、今回の買収は同社にとって理にかなっている」と指摘している。
ウィーナー氏によると、今回の買収が成功し、ヤフーとデリシャスの双方にとって望ましい結果をもたらす可能性はかなり高い。ヤフーの成長のかなりの部分は買収によって実現されたものであり、ヤフーには、これまで買収した自社より規模の小さい会社に、その個性を維持させてきたすばらしい実績があるという。
「ヤフーは、こうした小さな会社を買収し、それらの会社をそこまで成長させた起業家精神をそのまま保持させる一方で、開発された知的財産を複数のヤフー資産にまたがって効果的に利用することに、華々しい成功を収めてきた」(ウィーナー氏)
シャクター氏は12月9日のインタビューで、ヤフーはソーシャル・ブックマーキングの概念を真に理解しており、デリシャスは買収の結果として発展を遂げるだろうと語った。「ビジョン、方向性、技術、あらゆる点で(買収は)理にかなっていた」(シャクター氏)
今後もシャクター氏は引き続きデリシャス部門の指揮をとり続けるが、同氏のヤフー内での新しい肩書きは未定。当面は、デリシャス・サービスに対して急激な変更は行われず、同サービスは従来通りのWebサイト(http://del.icio.us)で、従来どおりに継続されるとしている。
一方、デリシャス・チームがフリッカーおよびMy Webのグループとどのように連携するようになるかははっきりしておらず、デリシャスから収入を産み出すための具体的な計画も存在していないという。デリシャスは従来無料で、広告も掲載していない。
デリシャスのサイトは2003年9月に産声を上げた。シャクター氏自身が同サイトのためのコードの大部分を作成し、余暇を使って同サイトを運営してきたが、今年ついに、その登録ユーザーは20万人を超えるまでになった。
シャクター氏は今年(2005年)4月、外部からの出資を受け入れてデリシャスを会社化したことを発表した。それによって、同氏が仕事をやめてこのプロジェクトに専念することや、同サービスをさらに向上・発展させるために何人かの開発者を雇うことが可能になった。
同社への出資者は、米国ニューヨークのベンチャー投資会社であるユニオン・スクウェア・ベンチャーズを筆頭に、米国アマゾン・ドットコムやIT業界の著名人(ネットスケープ創設者の1人だったマーク・アンドリーセン氏、投資家でインターネット評論家のエスター・ダイソン氏、米国のコンピュータ関連書籍出版社オライリー・メディアのCEOで創設者のティム・オライリー氏など)も名を連ねていた。
なお、今回のヤフーによる買収の金銭的条件などは公表されていない。
(Originally reported by Juan Carlos Perez, IDG News Service 12/09/2005)
(IDG News Service)































