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[米国]
グーグル、ラジオ広告会社のディーマークを買収──収入源の多様化に向け
(2006年01月17日)
米国グーグルは1月17日、ラジオ広告会社ディーマーク・ブロードキャスティングを買収すると発表した。カリフォルニア州ニューポート・ビーチを本拠とするディーマークは、ラジオ局と広告主をオンラインで結びつけ、ラジオ広告販売プロセスを自動化する技術を保有している。
グーグルはまず、今週中にディーマークの全発行済み株式の取得に向けて1億200万ドルを支払う予定。また今後、一定の業績目標が達成された場合に、最高11億3,600万ドルの追加報酬を支払うことになっている。
グーグルの営業戦略責任者、パトリック・ケーン氏は、インタビューに対し、「ディーマークの事業や顧客との関係は、グーグルの事業や顧客との関係に対して、非常に高い補完性を備えている。その一連のビジョンは、単純さ、効率、アカウンタビリティ、規模を広告にもたらすものだ。同社がラジオ局向け広告でやっていることは、当社がオンラインとデジタル(の広告)でやっていることときわめて似ている」と説明した。
一方、ディーマークの社長、ライアン・スティールバーグ氏は、「グーグルに広告を出している広大な顧客層に当社のラジオ広告を提供することで、非常にうまく補完し合える」と語っている。
ディーマークが保有する技術は、グーグルの広告プラットフォーム「AdWords」に統合され、広告主のための新しいラジオ広告流通チャネルを展開できるようになる、とグーグルは表明している。
しかし、ケーン氏によると、買収手続きが完了するまで、業務の統合に向けた本格的な作業は開始されないため、AdWordsの既存の顧客が統合化されたサービスを目にする機会は「当分の間ない」という。
買収の結果、ディーマークの既存の顧客がサービス中断に見舞われることはない。また、買収手続きは、通常の手続きの条件が満たされたあと、今四半期中に完了する見通しだ。
既存メディアへの進出をねらう
グーグルのラジオ広告分野への参入は、同社のオンライン広告の構成や流通チャネルを、主力の有料検索モデルの枠外にも拡大していくという新しい試みと言えよう。
事実、同社は、印刷出版物の広告スペースを購入し、広告主に再販するという新しい事業を手がけている。また、同社が昨年12月にアメリカ・オンライン(AOL)との広告に関する提携拡大を発表した背景には、グーグルの広告ネットワーク上でグラフィカルな広告の分量を増やすためにAOLの技術力が必要になったという事情がある。
ケルシー・グループのアナリスト、グレッグ・スターリング氏は、「グーグルのラジオ広告分野進出は、同社がオンラインだけでなく、テレビなどの既存メディアにも進出しようとしていることを裏づける興味深い展開だ」と語る。
また、同氏は、「グーグルが収入源の多様化に関心を抱いているのは明らかで、ディーマーク買収は、グーグルがさらに既存メディアでのビジネス・チャンスを見いだそうとしていることを示すものかもしれない」と指摘する。
例えば、グーグルがラジオ広告分野に足場を築くことができれば、自動車を運転している間など、オンライン広告を表示できないときにも、ユーザーに向けて広告を発信することができる。
また、グーグルがオンライン広告キャンペーンの効果追跡のために使用している手法を放送広告に導入することができれば、ディーマーク買収が持つ意味はさらに大きくなる、とスターリン氏は指摘している。グーグルの手法の導入が、一般的に広告キャンペーンの効果についての評価が有料検索広告ほど厳密かつ科学的に行われていない既存メディアに新展開をもたらすだろう、というのだ。
さらに、「ラジオ局の多くは、地方の広告主にとって有力な媒体であり、ディーマークの買収はグーグルにとって、地方の検索サービスと関連広告事業の取り組みを加速させる可能性も秘めている、とスターリン氏は語る。
同氏によると、ディーマークは、2002年に設立、約100人の従業員を抱える。同社のスタッフと経営陣は、買収完了後もそのまま残ると見られている。
(IDG News Service マイアミ支局)
- 米国グーグル
- http://www.google.com/
- 米国ディーマーク・ブロードキャスティング
- http://www.dmarc.net/































