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[米国]
【Lotusphere 2006】IBM/ロータス、Notes/Dominoの将来像を明らかに

(2006年01月23日)

 米国IBMのロータス・ソフトウェア部門は1月22日、フロリダ州オーランドで開幕した「Lotusphere 2006」(1月22日〜26日)のオープニング・セッションで、ライバルと対峙しながら、サービス・アーキテクチャ・モデルに重点を置いてLotus Notes/Dominoプラットフォームを強化する計画を示すなど、コラボレーション・ソフトウェアの未来に向けて全力投球する姿勢を明らかにした。

 新たにロータス部門のゼネラル・マネジャーに就任したマイク・ローディン氏は、およそ6,000人の来場者に対し、「未来はすでに目に見えるところまで来ている」と語りかけ、年次コンファレンスLotusphereの開幕を告げた。

 ローディン氏は、「Notes/Dominoのアーキテクチャに変更がないことを明確にしておきたい。このアーキテクチャは順調な成長を遂げており、後退している部分はない」と強調した。

 また、ローディン氏を含むIBM/ロータス部門の幹部は、マイクロソフトが製品や出荷スケジュールに多くの問題を抱えている点を基調講演の中で何度も指摘し、マイクロソフトへの対決姿勢を鮮明にした。

 「当社は、過去15年間にわたって主導的な役割を果たし続けており、この地位を明け渡すつもりはない」と、ローディン氏は基調講演後の記者会見で断言した。

 アナリストは、こうしたロータス部門の積極発言は、マイクロソフトからの挑戦的な動きや発言を意識したものだと指摘する。マイクロソフトは、Officeやリアルタイム・コラボレーション・ツールの背後へのコラボレーション・プラットフォームの構築を積極的に進めている。

 フェリス・リサーチのデビッド・フェリス社長は語る。「ロータス側は、マイクロソフトの脅威をかなり感じているようだ。しかし、マイクロソフト製品に移行したユーザーが使えなくて残念と感じるような新機能やアップグレードされた機能を、Lotus Notes/Dominoに着々と盛り込みつつある」

 IBM/ロータス部門は、2時間半にわたるオープニング・セッションで、Lotus Domino Serverの次世代バージョン"Next"(開発コード名)を紹介するとともに、昨年発表したLotus Notesの次世代バージョン "Hannover"(開発コード名)の初の公開デモを行った。また、アップデートされたSametime 7.5サーバ、新しい電子フォーム技術、WorkPlace機能、開発ツール、および「アクティビティ・セントリック・コンピューティング」に対する同社の考え方を示す事例なども、オープニング・セッションで披露した。

 IBMのWorkplace/Portal/コラボレーション製品担当副社長ケン・ビスコンティ氏は、Lotus Notes "Hannover"とLotus Domino "Next"はほぼ同じスケジュールで開発されるが、同時に出荷される可能性は低いと述べた。いずれも、2006年中に限定非公開および公開のベータ・テストが実施され、2007年に完成版がリリースされる見通しという。

 Lotus Notes "Hannover"クライアントはWorkplace Managed Client技術をベースにしており、間違いなく、最も重要なNotesクライアントになる、とビスコンティ氏は強調した。「Hannoverは、Officeのようなクライアント/サーバ・アプリケーションから、サーバが管理するクライアントへの変化を体現している」(同氏)

 Lotus Domino "Next" サーバには、WebSphere Portalとともに、コンポジット・アプリケーションとアクティビティ・セントリック・コンピューティングのサポート、および新しい文書管理機能やチーム・ワークスペース機能が統合される予定だ。

 ローディン氏は基調講演の冒頭で、「ロータスが着目・獲得している市場が魅力的なためか、ライバル企業は自分たちのコンファレンスでロータスについて言及し続けている」と語り、そう語る同氏の背後には、ステージいっぱいのスクリーンにマイクロソフトのCEO、スティブ・バルマー氏の写真が映し出された。バルマー氏は昨年、「ロータス・ユーザーは、マイクロソフトが彼らをNotesから移行させるのを待っている」と発言していた。

 次にローディン氏は、TVの人気コメディ・シリーズだった『Seinfeld』(『となりのセインフェルド』)のジョージ・コスタンザ役などで知られる俳優のジェイソン・アレクサンダー氏を壇上に迎えた。アレクサンダー氏は、「テクノロジーが映画TV業界に革命を起こしつつあり、大規模な撮影所によって支配されていた以前の業界には存在しなかったようなチャンスが生まれている」と述べた。コラボレーション・ツールを進化させることで、同じような革命を支えていきたい、とローディン氏は表明した。

 ビスコンティ氏によると、今年秋に出荷予定のLotus 7.0.2では、Macintosh OS Xバージョン10.4のサポートや、統合化されたSametimeインスタント・メッセージング機能が組み込まれる。

 また、Domino Web AccessクライアントでのFirefoxブラウザのサポートのほか、インテリシンク、ノキア、グッド・テクノロジー、リサーチ・イン・モーションなどのパートナー企業が開発したモバイル技術との統合機能を搭載し、個々のNotes機能に対応するコネクタによりSAPシステムとの統合性も強化されるという。

 IBM/ロータス部門は、待望されてきたインスタント・メッセージング・ソフトウェアの新版「Lotus Sametime 7.5」を今秋出荷することも明らかにした。バージョン7.5はMacintoshとLinuxの両方をサポートし、ソフト・フォンやGoogle Mapsなどの機能を組み込んでクライアントを拡張することができる新しいプラグイン・アーキテクチャが採用されるほか、新しいWebコンファレンシング・インタフェースと、インスタント投票などのソーシャル・ネットワーキング・ツールが搭載される。

 Sametime 7.5では、AOL、ヤフー、グーグルのインスタント・メッセージング・サービスとの相互接続が実現されることも発表された。ロータス部門はSametime 7.5の一般向け提供を開始する頃に、Real Time Collaboration Gatewayと呼ばれるゲートウェイを投入する計画だ。ライバルのマイクロソフトは、同様の相互接続機能を有料で提供すると昨年発表したが、IBM/ロータス部門はこの機能を無料で提供する予定という。

 このほかに、ロータス部門は、WorkPlace Collaboration Services 2.6とWorkPlace Managed Client 2.6の出荷が始まっていることも明らかにした。WorkPlace Managed Clientは、LinuxとOpen Document Formatをサポートする。XForms標準をサポートするWorkPlace Forms 2.6も6月末までに出荷されるという。

(Network World オンライン米国版)




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