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[米国]
グーグル、企業向けGoogle Desktopバージョン3のベータ版をリリース──「PC間検索」は本当に安全か?
(2006年02月21日)
米国グーグルは、企業向けGoogle Desktopバージョン3のベータ版をリリースした。個人データの扱いを巡って議論の的となっている「Search Across Computers」機能が搭載されている。
同機能を有効にすると、ユーザーのデータがグーグルのサーバに一時保存されるため、同機能を搭載したGoogle Desktop 3のベータ版が今月初めにリリースされて以降、その安全性についての論争が繰り広げられてきた。
問題のGoogle Desktop 3ベータ版を複数のPCにインストールしておけば、それぞれのアプリケーションのインデックスを同期させたり、ファイルのテキストをすべてのPCで利用したりできるようになる。
だが、グーグルが「Search Across Computers」と呼んでいる同機能を利用すると、インデックスの変更内容が30日間グーグルのサーバに記録されるため、いくつかの市民団体や業界アナリストの間では、個人データが危険にさらされる危険性があるのではないかと懸念する声が上がっていた。
例えば、電子社会における市民的自由を守ることを目的に監視活動を行っている電子フロンティア財団は、政府機関や個人の訴訟当事者からデータを法廷に提出するよう求められる危険が高まると批判している。
また、調査会社のガートナーは、企業がセキュリティ上のリスクを負う危険があるうえ、データ管理規定の侵害につながる可能性もあると指摘する。
そうしたなか、グーグルは、消費者向けバージョンに搭載されているすべての機能に加え、IT部門がアプリケーションの導入と利用を管理するための管理ツールを搭載したGoogle Desktop 3 エンタープライズ・エディションのベータ版を2月17日にリリースした。
グーグル・エンタープライズ製品担当上級製品マネジャー、マット・グロッツバッハ氏によると、Search Across Computersは、どちらのエディションでも基本設定で無効にできるうえ、エンタープライズ・バージョンでは、IT部門側で同機能をエンドユーザーが使えないよう設定できるようになっている。
| Google Desktop 3のサイドバー機能 |
ただし、グロッツバッハも2月21日、「いかなる情報も会社のネットワークやPCの外に移動させないという企業の情報ポリシーに反する可能性があるという点は、当社も認識している」とコメントしている。
ガートナーは、企業のIT部門に対し、ユーザーがGoogle Desktop 3の消費者向けバージョンをインストールして、導入するのを禁止し、エンタープライズ・バージョンを使うよう推奨している。同バージョンであれば、集中的に分配、管理することができるからだ。
消費者向けバージョンと同様、エンタープライズ・バージョンもPC間で実際にファイルをやり取りするわけではなく、各PCのアプリケーションのインデックスをアップデートすることで、ユーザーは他のPCに格納されているワープロや表計算ソフトウェアの文書を入手できるようになる。ただし、写真やオーディオ、ビデオなどのコンテンツは入手できないという。
Google Desktop 3は、サイドバー機能も強化されている。サイドバーは、電子メール、ニュース、気象情報、写真、株価、同時配信Webサイト・フィードなどの各種情報源から得られた情報を提供するためのパネルで、Google Desktop 3ベータ版では、サイドバーを個別のパネルに分割し、画面上のさまざまな場所に配置することができるようになっている。
また、新しいサイドバーには、インスタント・メッセージング/電子メール・ツールのGoogle Talkを使って他のユーザーのサイドバーにコンテンツを直接送って共有できる機能も搭載されている。
(IDG News Service マイアミ支局)
- 米国グーグル
- http://www.google.com/
- 「Google Desktop for Enterprise」のページ
- http://desktop.google.com/enterprise































