【 ここから本文 】
Googleウォッチ
ソーシャルブックマークに登録 :
印刷用ページの表示
[米国]
ヤフーとイーベイが提携──「広告」と「検索」の強化でグーグルに対抗
(2006年05月26日)
米国ヤフーと米国イーベイは5月25日、オンライン広告収入の拡大と競争激化への対応強化をねらいとする新たな戦略的提携を発表した。
両社の提携にはいくつかの取り組みが含まれる。まず、ヤフーは「eBay.com」サイトのグラフィカル広告を独占的に供給する。また、イーベイの検索結果ページの一部に検索結果連動広告と、強化された検索サービスによる検索結果を提供するほか、ヤフーのサービスを使ってWeb検索を行うユーザーに対して、イーベイのWebサイト上の最新情報を反映した検索結果を提供する。
さらに、イーベイのペイパル部門はヤフーのサービス利用者専用のオンライン決済サービスを提供するととともに、ヤフーの契約先の販売業者およびコンテンツ・プロバイダー向けに決済オプションを提供する。
両社はほかにも、ネット広告をクリックしたWebユーザーが広告主とVoIP電話でやり取りすることのできる「クリック・ツー・コール技術」に取り組む。これは現在注目を集めているネット広告技術だ。また、イーベイのツールバーにYahoo Mailとヤフーのホームページへのリンクを含めた共同ブランド版も提供する。
ヤフーとイーベイは、今後数カ月の間にこれらの取り組みの一部を試験的に開始し、来年にはすべて実施に移す計画だ。
イーベイ、ヤフー、マイクロソフト、グーグルなどの大手オンライン企業は、変化の速いWebでのサービス提供で利益を上げるための最適なビジネス・モデルを模索している。これらの企業の間では、お互いに相手が先行した市場に進出する動きが目立っている。例えば、マイクロソフトは最近、グーグルと同様の新しいオンライン広告プラットフォームを発表し、自社のWebサイトでこの新プラットフォームを、これまでヤフーから提供されていたエンジンに代えて利用することを明らかにした。4社は競合するVoIPサービスも提供しており、いずれも自社サイトへのトラフィックを増やすことで広告収入を伸ばそうとしている。
イーベイとヤフーは、グーグルが最も危険なライバルであることを理解しており、「今回の提携は防衛策として賢明だ」と、米国エンダール・グループの主席アナリスト、ロブ・エンダール氏は語る。
「マイクロソフトがパッケージ・ソフトウェア分野でそうだったように、グーグルは、どのベンダーも追い落とそうとしている企業であり、他のベンダーにとって最大の脅威だ」(エンダール氏)
一方、エンダール氏は、ヤフーとイーベイが現在計画している協業は理にかなっているが、両社は電子商取引分野などで競合する技術やサービスの開発を続けていくため、将来たもとを分かつ可能性もあると指摘する。ヤフーとイーベイはオンライン・オークション事業や比較購入サイト事業で競合している。
エンダール氏は、「両社の電子商取引サービスの住み分けは非常に緩やかだ。競合関係が明確になれば、提携は破綻するかもしれないが、今のところ、提携は両社にとって適切な内容だ」と分析している。
(ナンシー・ゴーリング、ホアン・カルロス・ペレス/IDG News Service ダブリン支局)
- 米国ヤフー
- http://www.yahoo.com/
- 米国イーベイ
- http://www.ebay.com/































