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[アイルランド]
グーグル、全サービスの多言語対応を計画──担当ディレクター候補を急募

(2006年06月19日)

 米国グーグルが提供するサービスおよびソフトウェアの多くは、現在のところ、限られた地域でしか利用することができない。しかし、同社に新しい管理者が迎え入れられることで、近いうちに、米国外のインターネット・ユーザーもグーグルの全サービスを利用できるようになるかもしれない。

 アイルランド西部にあるリマリック大学のローカライゼーション・リサーチセンター所長、ラインハート・シャラー氏によると、グーグルは全サービスの多言語対応に向けて、経験豊富なリーダーを探しているという。

 グーグルは、10年以上の製品管理経験を持つ人材を、同社のインターナショナライゼーション担当のグループ・プロダクト・ディレクター候補として迎え入れたいとし、2〜3カ月前からシャラー氏に求人の協力を求めていた。なお、最近シャラー氏の元に、上級管理職スカウト大手の米国コーン・フェリー・インターナショナルからグーグルの求人に関する問い合わせがあったことから、グーグルはまだ適切な候補者を見つけていない様子だ。

 リマリック大学は1997年からローカライゼーションの学位を授与しており、ローカライゼーション関連の会議なども催している。「当大学はこれまでに、ローカライゼーション業界における各方面に多くの人材を輩出し、地位、人脈を確立している」とシャラー氏は胸を張る。

 この管理職探しについて、グーグルのアイルランドと英国の広報担当者はコメントを差し控えるとしており、コーン・フェリーからもコメントは得られていない。また、シャラー氏はグーグルが予定している新しい管理職の勤務地については知らないと述べている。

 グーグルは自社のWebサイトにも、グローバル化やローカライゼーションのスキルを持つ人の求人を多数掲載している。それも、同社がグローバル展開を推進しようとしている表れかもしれない。

 アイルランドは多言語化業務のメッカとなっているため、経験豊富な人材を探すのに適した場所と言えるだろう。アイルランドにオフィスを構え、ローカライゼーション作業を行っている多国籍企業には、マイクロソフト、オラクル、シマンテックも含まれる。また、グーグルの米国外最大の拠点はアイルランドの首都であるダブリンにあり、そこでは40カ国出身のスタッフが、35カ国の利用者のために、30の異なる言語を使用して働いているという。

 現在、グーグルは112の国際ドメインを持っているが、米国外の利用者拡大に努めているのは同社だけではない。米国ヤフーもインドネシア、台湾、ギリシャ、アルゼンチンを含む多数の国々のインターネット利用者に対応させている。

 ただし、こうした米国の検索エンジンは、欧州の検索エンジン開発プロジェクト「Quaero」の立ち上がりによって、新たな争いに直面しそうだ。Quaeroは「私は探し求める」という意味のラテン語。この仏独主導の官民共同プロジェクトでは、検索結果を多数の言語で提供し、欧州の文化的コンテンツを検索の情報源とするマルチメディア対応検索エンジンの開発を目指している。

(ナンシー・ゴーリング/IDG News Service ダブリン支局)




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