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[米国]
グーグル、Google Videoでディスプレイ広告とビデオ広告をテスト
(2006年06月23日)
米国グーグルは「Google Video」サービスでディスプレイ広告とビデオ広告のテストをまもなく開始する模様だ。これは、通常は有料で配信しているビデオを、バナー型広告やビデオ広告とセットにして無料で提供するというもの。同社は自社サービスでのグラフィカル広告の提供を模索しており、今回の広告テストもその一環と見られる。同社の計画に詳しい情報筋が明らかにした。
| Google Video Playerの通常表示イメージ(サンプル) |
情報筋によると、バナー型広告はビデオクリップの再生中に再生ソフトウェアのGoogle Video Player上に表示され、ビデオ広告はビデオクリップの終了後に表示される。広告とビデオは無作為に組み合わされるのではなく、広告主側が広告を提供したいビデオを選択する。
Google Videoでの広告テストは1週間と短期間にとどまる可能性もあるという。広告は複数のプロバイダーから提供される約2,000種類のビデオに添付されることになっており、費用を出してテストに参加する広告主は5社程度とされている。
情報筋によると、グーグルはテスト後、Google Videoでディスプレイ広告とビデオ広告を提供する方法を引き続き検討、改良していく。
グーグルがテストを行う動機は2つありそうだ。1つは広告主から寄せられた意見や期待に対応すること、もう1つは、有料だったビデオの一部をすべてのユーザーに提供することで、Google Videoにより多くのユーザーを呼び込むことだ。
現在、Google Videoで提供されているクリップは無料のものと有料のものがあるが、これまで広告は一切提供されていなかった。
なお、22日(米国時間)時点で、広告テストに関するグーグルの正式なコメントは得られていない。
グーグルの売上げは、ほぼすべてがクリック数ベースで広告主に課金する検索連動型のテキスト広告によるものである。同社は収入源となる広告の種類の多様化を迫られており、広告主に提供する広告フォーマットを増やす意向を表明している。
ちなみに、グーグルは昨年末にAOLとの提携を拡大した際、その理由として、自社がディスプレイ広告やマルチメディア広告の開拓を目指していることを挙げている。
これに対し、ライバルのヤフーの広告収入構造は、広告フォーマット別にバランスの取れたものになっている。具体的なフォーマットの内訳はクリック数ベースのテキスト広告、バナー広告、案内広告、リッチメディア広告などだ。
グーグルがクリック数ベースのテキスト広告に依存している最大の懸念は、クリック詐欺の増大である。一部の専門家は、こうしたテキスト広告のクリック数の最大20%が、広告主の事業への関心とは無関係な不正なものだと推計している。
グーグルのグラフィカル広告戦略について、ガズマン&Co.の金融アナリスト、フィリップ・リメク氏はこう指摘する。「グーグルは、マルチプラットフォームのアプローチでオンライン広告を提供し、特に知名度の高い大口広告主のプロモーション・ニーズに対応することにより、ヤフーに挑もうとしている。グラフィカル広告の推進は、グーグルのそうした戦略の1つだ」
同氏によると、グーグルはこれまで、主力の検索サイトのGoogle.comではグラフィカル広告を排除してきたが、そこでは検索結果に連動するテキスト広告が最適なフォーマットであり、その方針は賢明だったという。だが、Google VideoやGoogle Finance、Gmail、Google Newsといった同社のWebポータル的なサービスは、グラフィカル広告の媒体に向きそうだと同氏は話している。
(ホアン・カルロス・ペレス/IDG News Service マイアミ支局)
- 米国グーグル
- http://www.google.com/
- 「Google Video」
- http://video.google.com/































