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[米国]
IBMの「Lotus Notes」がついにLinuxにネイティブ対応
(2006年07月11日)
米国IBMは7月10日、同社のコラボレーション・デスクトップ・ソフトウェア「Lotus Notes」がLinux OSをフルサポートしたと発表した。これまで、Linux OS上でNotesクライアントを稼働したいユーザーは、Webクライアントまたはソフトウェア・エミュレーションを必要としていた。
IBMロータス・ソフトウェア部門のシニア・オファリング・マネジャー、アーサー・フォンテーン氏によると、「IBM Lotus Notes on Linux」は、Lotus Notesバージョン7(発売済み)の一部として提供され、既存のNotesユーザーは7月24日から無料でダウンロードできるようになるという。
同ソフトウェアはまず、レッドハットの「Red Hat Enterprise Linux 4 Update 3」をサポートし、それから90日以内に、ノベルの「SUSE Linux Enterprise Desktop 10」のサポートを追加する予定という。
Lotus Notes on Linuxは、Linuxデスクトップに対応したIBMのメインストリーム・ビジネス・アプリケーションの第1号となる。
企業ユーザーの間では、サーバ側でのLinux使用が過去数年間に急速に拡大してきたが、デスクトップLinuxの導入はあまり進んでいないのが現状だ。その原因の1つが、対応するメインストリーム・アプリケーションが少ないことだと言われていた。
IBMは、1998年から同社のコラボレーション・サーバ・ソフトウェア「Lotus Domino」でLinuxをサポートしており、2年前には、WebクライアントのLinuxサポートも追加された。だが、同社のグループウェアで(DominoサーバとNotesクライアントにまたがる)エンド・ツー・エンドのネーティブLinuxサポートが実現されるのは初めのことだ。
フォンテーン氏によると、IBMはNotesのLinuxフルサポートを1年ごとに検討してきたという。サポートするOSの決定は他の独立系ソフトウェア・ベンダー(ISV)の場合と同様に投資効果に依存するため、Notesが最も広く使われているWindowsや、ユーザー数が増加しつつあるMac OSのサポートに優先的に投資が行われてきたという。
2003年末には、IBMの会長兼CEOのサム・パルミサーノ氏が、社内のデスクトップ・マシンを2005年末までにLinuxへ移行させるという挑戦的なビジョンを示した。しかし、同社はここ最近、そうした取り組みの進捗状況について口にしなくなっていた。
また、IBMは一時期、Linuxデスクトップ機でNotesを稼働するために「Wine」(WindowsアプリケーションをLinux上で稼働するためのオープンソースの互換性レイヤ)を使用していたが、結局、同社がその方法をユーザーやパートナーに奨励することはなく、やがてその使用は中止された。
フォンテーン氏によると、Lotus Notes on Linuxを提供するために、IBMはオープンソースの「Eclipse RCP(Rich Client Platform)」をミドルウェア・レイヤとして採用したという。Eclipse RCPは、来年提供予定のLotus Notes次期メジャー・リリース「Hannover(開発コード名)」にも使用されることになっている。Hannoverは、Windows、Macintosh、Linux環境で一切の修正なしに実行できる環境を提供する。
IBMでは、ソフトウェアの新版をEclipse RCPベースにすることが全社的な戦略になっているという。すでに同社の「Rational」開発ツールは同技術を基盤として構築されており、企業向けインスタント・メッセージング(IM)ソフトウェア「Sametime 7.5」も同技術を基盤にすることになっている。
(チャイナ・マーテンス/IDG News Service ボストン支局)
- 米国IBM
- http://www.ibm.com/
- 「Lotus Software」のページ
- http://www.ibm.com/software/lotus/































