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Google ウォッチ

[米国]
グーグル、教育機関向け「Google Apps」を発表

(2006年10月12日)

 米国グーグルは今年10月10日、バックエンド統合に対応するコラボレーション・ツールとAPIセットをパッケージした「Google Apps for Education」を発表した。

 また、同社は、アリゾナ州立大学(ASU)が、6万5,000人のユーザーをGoogle Appsプラットフォームに転換させるための作業を進めていることと、電子メール・ゲートウェイを含むインフラストラクチャを統合するため、すでにGoogle APIを使っていることも明らかにした。

 これらの取り組みは、同社のエンタープライズ戦略がさらに前進したことを意味する。

 Google Apps for Educationは、今年8月に発表された「Google Apps for Your Domain」の派生製品。「Gmail」、「Google Talk」、「Google Calendar」などから構成され、Webブラウザ上で、グーグルの各種オンライン・サービスが利用できる。大きな特徴としては、ディレクトリ・サービスやシングル・サインオンを利用するためのAPIをセットにしている点である。

 同APIは、標準認証プロトコルSAML(Security Assertion Markup Language)などを利用したシングル・サインオンやREST(Representational State Transfer)ベースのXMLインタフェースをサポートし、ディレクトリ・サービスへの接続が可能になる。

 これらAPIセットは、年末に投入される予定の「Google Appsエンタープライズ・エディション」に盛り込まれる機能を探るヒントになる。同社のGoogle Apps for Education担当製品マネジャー、ラージェン・シェース氏は、「エンタープライズ・エディションでわれわれが考えているものに近い機能が盛り込まれている。このような統合機能は、エンタープライズ・エディションでも重要だ」と語っている。

 同社は今後、非営利団体や大手企業、ISPなどさまざまな組織向けに設計したGoogle Apps for Your Domainのバージョンを提供する計画だ。

 広告を含まないGoogle Appsのプレミアム・バージョンは、“より高度なニーズを持つ”ユーザーに対応する製品であり、年内にベータ版が投入される予定だ。詳細は明らかにされていないものの、無償を前提としながら、一定のサービス・レベルとサポートについての契約が盛り込まれるようだ。これらの契約は、企業ユーザー向けに提供されるサービスのパッケージにも盛り込まれる可能性が高い。専門家は、企業向けサービスを提供する際の主な課題として、ホステッド・サービスに対応するサービス・レベル契約(SLA)の開発を挙げている。

 また、グーグルは、Google Apps for Your Domainのベータ・テストに多くの大学が参加しており、ASUが主要大学としては初めて、同社のAPIセットを使って統合機能を開発していることを明らかにした。

 ASUのインフラストラクチャでは、すべてのメールがASUの環境に出入りするものの、リダイレクトは、グーグルのサービスを介して行われる。また、ASUは、グーグルのアカウントにアクセスするための手段として、ログイン時にASUが学生に発行した認証トークンを使って、シングル・サインオン・プラットフォームに各種のサービスを結びつけている。

 Google Apps for Educationには、Webベースの管理インタフェース、ユーザー・インタフェースをカスタマイズする機能、プロビジョニング/デプロビジョニング機能、Google Page Creatorアカウント、メール経由のアカウント管理者専用サポート機能、検索可能なヘルプ・センター、Googleメッセージ・ボードも搭載されている。

 このほか、グーグルは、「Blackboard Learning System」を開発しているブラックボードが、初のGoogle Enterprise Professionalパートナーとして、主に教育市場に注力することになると発表した。ブラックボードは、グーグルの企業向け検索技術を学校向けに統合したり、Blackboard Learning Systemを「Google Scholer」に統合する作業を支援するという。

(ジョン・フォンタナ/Network World オンライン米国版)




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