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[米国]
マイクロソフト、グーグル対抗の書籍検索サービスを公開
(2006年12月07日)
米国マイクロソフトは12月6日、書籍検索サービス「Windows Live Search Books」のベータ版を公開した。このサービスにより、同社はグーグルに対抗する構えだが、著作物のスキャニングに関しては、グーグルよりも慎重なアプローチをとる方針だ。
Live Search Booksは、グーグルの「Google Book Search」と同様、書籍のインデックスを作成し、全文検索できるようにするもの。現時点では、カリフォルニア大学などの蔵書のうち、著作権が消滅した本を検索の対象としている。
| Live Search Booksの検索結果画面 |
マイクロソフトは現在、多くの図書館や大学、出版社と話し合いを行っており、合意が成立すれば、著作権のある書籍も検索対象に追加していく予定だ。また、ライバルのヤフー(同社には独自の書籍検索サービスがない)がメンバーとして加わっている、著作権に配慮したアーカイブの構築を目指しているOCA(Open Content Alliance)に参加する意向も示した。
マイクロソフトは、グーグルとは異なり、著作権のある書籍をインデックスに含めるのは著作権所有者の承認が得られた場合のみに限定している。著作権が消滅した書籍については、グーグルと同様にスキャンする予定だ。
グーグルは、マイクロソフトよりも積極的なアプローチを採用しており、著作権所有者の承認が得られない場合でもスキャンする方針をとっている。そのため、グーグルは昨年、米国出版者協会(AAP:The Association of American Publishers)と米国著作者協会(AG:The Authors Guild)、および3人の個人著作者から、著作権を侵害したとして提訴された。
これに対しグーグルは、表示されるのは著作権のある書籍から抜粋された短い文章にすぎず、自社の行為は公正使用の原則によって保護されると主張した。一方、原告側は、許可なく書籍をスキャンし、そのデジタル・コピーを保存する行為自体が著作権侵害に当たると主張している。この論争に対して司法の明確な答えが示されるのは、数年先になる可能性が高い。
米国エンドポイント・テクノロジーズ・アソシエイツの社長であるロジャー・ケイ氏は、多くの書籍をインデックスに載せているグーグルのサービスのほうがマイクロソフトよりも魅力的だが、グーグルの積極的なアプローチは将来しっぺ返しを受ける可能性があると指摘する。
「裁判所がグーグルに不利な判断を下すことがあれば、同社にとって明らかな敗北ということになる。出版社や作家との関係が大きく損なわれつつあるという点も見逃せない。それに対してマイクロソフトのアプローチは、理にかなっているうえ、慎重で的確だ」(ケイ氏)
マイクロソフトのLive Search担当ゼネラル・マネジャー、ダニエル・ティート氏は6日、カリフォルニア大学、トロント大学、大英図書館の書籍インデックスを提供すると表明した。これらの本は、著作権が消滅したものか、図書館が著作権を所有しているものだという。また、コーネル大学の図書館に収蔵されている本をスキャンしたほか、ニューヨーク市立図書館や米国獣医学博物館と提携したことも明らかにした。
マイクロソフトは、自社の書籍インデックスを総合的なWeb検索サービスと統合し、書籍検索の結果をWeb検索クエリの結果として表示することを検討している。書籍スキャニングの主なポイントは、同社の検索エンジンを介して入手可能な情報の量を増やせる点や、多くのユーザーをメインのWeb検索サービスに移行させることができる点にある。
ティート氏によると、Live Search Booksの収入源は、広告や、書籍の販売元と分け合う収益など複数あるという。また、サービスを提供するのは今のところ米国のみであり、収録されている本も英語版だけだが、将来的には国際版も提供するとしている。
なお、マイクロソフトは数週間以内に、学術雑誌や記事の検索が可能な「Live Search Academic」のベータ版もアップグレードする予定だ。このアップグレード版には、旧バージョンに収録されている工学、コンピュータ科学、物理学の記事に加えて生物医学分野の記事が含まれており、インデックスが4倍に増えているという。
(ホアン・カルロス・ペレス/IDG News Service マイアミ支局)
- 米国マイクロソフト
- http://www.microsoft.com/































