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[ロシア]
カスペルスキー・ラボのCEOが、Vistaのセキュリティ対策を痛烈批判
(2006年12月21日)
Windows Vistaのセキュリティ機能を決して過信してはならない──。ウイルス対策で世界的に知られるカスペルスキー・ラボのCEO、ナターリヤ・カスペルスキー氏がこう呼びかけている。
カスペルスキー氏の論拠は明確だ。マイクロソフトのソフトウェア製品でセキュリティ対策が万全だったことは過去に一度もなく、Vistaでも問題が改善されている兆候すら見られないからだと同氏は言う。
Vistaには、スパイウェアの検出/駆除が実行できる「Windows Defender」が標準搭載されている。また、一般向けVistaの発売に合わせ、総合セキュリティ対策ソフトウェアの「Windows Live OneCare」も発売される予定だ。しかし、カスペルスキー氏は、これらのツールを導入してもVistaのセキュリティ機能は万全ではないと指摘する。
「ハッカーやクラッカーたちは、Windows Live OneCareやWindows Defenderでは検出できないような、Vista攻撃に特化したマルウェアを作成するだろう」(同氏)
先日、カスペルスキー氏は『マイクロソフトのセキュリティ──新世界に続くすばらしいドア──』というタイトルで、マイクロソフトのセキュリティ対策を批判する記事を発表した。
記事中で同氏は、「従来からセキュリティ対策の分野で影が薄かったマイクロソフトが『デフォルト・セキュア』を徹底できなければ、同社のセキュリティ対策ソフトウェアもユーザーからは受け入れられないだろう」と述べている。
ふだんは慎重な発言が目立つカスペルスキー氏が、ここまで攻撃的な発言をする背景には、マイクロソフトが「Windows Live OneCareは他のセキュリティ対策ソフトよりもすぐれている」と主張していることへの反発がある。
「Windows Live OneCareはVistaの未公開仕様までを考慮して設計されているので、競合ベンダー製品よりもすぐれているとする向きがある。しかし、それは妄想にすぎない」(同氏)
カスペルスキー氏によると、第三者の調査機関が実施したVistaのマルウェア検出テストで、Windows Live OneCareの検出率は、競合製品の平均検出率を下回ったという。
「誤解を恐れずに言えば」と前置きしたうえで、カスペルスキー氏は次のように続ける。
「今後、マイクロソフトはマルウェア対策で検出率を改善し、競合ベンターと肩を並べるようにWindows Live OneCareを改良するだろう。しかし、次々と発生する新たなマルウェアを、Windows Live OneCareがどこよりも早く検出できるとは到底考えられない。同製品がマルウェア対策のリーダーとして君臨する可能性は低い」
カスペルスキー氏がここまで強気の発言をするには十分な根拠がある。インターネットを利用した犯罪の多くは、旧ソ連諸国とかつての同盟国で発生している。ロシアに本拠を置くカスペルスキー・ラボは、“敵”の性質やその行動パターンを米国よりも熟知しているのだ。
(ジョン・E・ダン/Techworld オンライン英国版)
- カスペルスキー・ラボ(ロシア)
- http://www.kaspersky.com/































