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[国内]
ASPIC、優秀なASPを表彰するアワードの授賞式を開催

(2007年02月13日)

 ASPインダストリ・コンソーシアム・ジャパン(ASPIC Japan)は2月9日、国内で提供されているASPサービスの中から優秀なサービスを選定する「ASP・ITアウトソーシングアワード」の授賞式を都内のホテルで開催した。同アワードのグランプリの座を射止めたのは、セールスフォース・ドットコムの「Saleceforce」。

 ASPIC Japanは、国内におけるASPを活用した情報サービスの普及/発展を目的とした特定非営利活動法人(NPO)。今回のASP・ITアウトソーシングアワードは、ASPサービスを提供するベンダーの意欲向上を目的に開催された。評価の対象となったのは、公募で集まった94社の124サービス。評価作業は、有識者15人で構成される委員会が、国内ライセンス数、成長率、SLA、技術力、独自性などの12項目について採点するという形で進められた。主な受賞サービスは以下のとおり。

【グランプリ】
オンデマンドCRMサービス「Saleceforce」(セールスフォース・ドットコム)

 今回のアワードにおいてはSaleceforceが、総合的な見地から最も優れたサービスと見なされ、グランプリを受賞した。他のサービスとのマッシュアップを積極的に取り入れることで、新たなASPの利用形態を提示している点が1つの評価ポイントとなった。

【ベストベンダー賞】
自動配車/配送計画最適化サービス「e-SmarTrack」(イー・トラック)

 ベストベンダー賞は、最も優れたASPベンダーに与えられる。この賞を受賞したイー・トラックの「e-SmarTrack」は、トラックによる配送計画を最適化し、企業が利用するトラック台数を削減するサービス。複数企業が利用するASPサービスの特徴を生かし、トラックの共同利用による台数削減を可能としている。同社はこの仕組みでビジネス・モデル特許を取得しており、この点も評価のポイントとなった。

【ベストイノベーション賞】
食品業界向けECプラットフォーム「Foods Info Mart」(インフォマート)

 イノベーティブで独創的なサービスに与えられるベストイノベーション賞を受賞したのは、インフォマートの「Foods Info Mart」。同サービスは、食品業界向けのeマーケット・プレイスで、1998年に利用企業303社で開始、2006年12月の時点で1万4,000社以上の利用企業を獲得している。急速に利用企業を増やしてきたのは、1社が利用するとその取引先もユーザーになるという点に着目し、利用企業が利用企業を集めるビジネス・モデルを築いてきたからだという。

【ベストテクノロジー賞】
イントラ・ブログ・サービス「ドリコムブログオフィス」(ドリコム)

 ベストテクノロジー賞は、技術面において特に優れた特徴を有するサービスに対して与えられる。この賞を受賞したドリコムの「ドリコムブログオフィス」は、ブログを活用して社内の情報共有の活性化を図るイントラ・ブログ環境をASPで提供する。

「ASP・ITアウトソーシングアワード」各賞の受賞者

 授賞式に際し、今回の審査委員会において委員長を務めたMM総研代表取締役所長、中島洋氏は、「応募してきたサービスを見ると、想像していたよりも幅広い分野でASPが適用されていることがわかった。企業のビジネス・プロセスがアウトソーシングされていくという情報化社会の今後の方向性が見えたと思う」と講評を述べた。

 一方で、現在のASPサービスはセキュリティに対しては十分な対策を取っているものの、「ビジネス・コンティニュイティへの配慮が不足しているサービスが多いという印象を受けた。例えば、データのバックアップを取っているとしても、バックアップ設備を隣接するビルに設置していては、地震などの災害時に共倒れになってしまい、バックアップの意味をなさない」(中島氏)と、現在のASPサービスが抱える課題を指摘した。

 なお、ASPIC Japanでは、今回の審査に用いた評価項目をベースに、ユーザー企業がASPサービスを選定するための指針となる基準を策定する意向だ。その基準の形態(例えば、文書としてガイドラインをまとめるのか、あるいは各ASPサービスに対してプライバシー・マークのような認定を与えるのか)は未定だが、この点も含め、今後、具体的な内容を新たに設置する委員会で検討していくという。

(大川 泰/Computerworld)




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