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[米国]
セールスフォース、オンデマンドCRMを補完するSNS「AppSpace」を提供
ユーザー主導型のアプリケーション共有基盤の構築に向けた取り組み
(2007年03月20日)
米国セールスフォース・ドットコムは3月19日、同社のオンデマンドCRMアプリケーション「Salesforce」の現行バージョン「Spring '07」を補完する新たなポータル「AppSpace」の運用を開始すると発表した。
同ポータルは、MySpace.comに代表されるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のコンセプトを、同社のSaaS(Software as a Service)モデルのオンデマンド・アプリケーション・プラットフォームに応用するもので、ユーザー企業とパートナー企業のコミュニティおよびアプリケーション共有基盤になると見られる。
セールスフォースの製品マーケティング担当シニア・バイスプレジテント、ケンドール・コリンズ氏は、「われわれは、カスタマー・ポータルのコンセプトに注目し、それをどのように改革できるのか見極めようとしている。カスタマー・ポータルは、その使われ方から見て、窓口というよりも、スペースという性格が強いと考えている」と述べた。
AppSpaceは、ユーザー企業のスタッフと外部のパートナーが協力するための安全なスペースを提供するという。セールスフォースでは、顧客がセールスフォースのAppExchangeサイトで購入したアプリケーションをAppSpace上で共有するようになることを期待しているようだ。
同社は2006年1月、自社とサードパーティのアプリケーションを陳列するショーケースの役割を果たすAppExchangeサイトを立ち上げた。その後、商用化に向けた取り組みが進められ、同年末には、企業ユーザーが利用できる本格的なオンライン・ソフトウェア・マーケットとして機能するようになった。
コリンズ氏は、「AppSpaceに対する当社のビジョンは、多岐にわたっており、今後はWikiやブログなどの機能も盛り込まれるはずだ」としたうえで、顧客から支払い機能を盛り込むよう求める要望が寄せられていることも明らかにした。
今回のセールスフォースの動きは、先週マイクロソフトが自社コンファレンス「Convergence 2007」でMySpace.comに対する見解を示したのに続くものだ。
マイクロソフトは、Dynamics ERPおよびCRMアプリケーションのユーザー向けに一連のオンライン・コミュニティを構築しつつあり、その最初の試みとして、金融業界の専門スタッフがベストプラクティスをやり取りできるようにするサイトを整備している。
ただし、これまでのところマイクロソフトは、こうしたコミュニティをアプリケーション共有の場とは位置づけていない。
これまでDynamics CRMは、一部のマイクロソフト・パートナーがホスティング・サービスを提供してきた。しかし同社は、今年第3四半期にSaaSモデルの「Dynamics Live CRM」をリリースし、オンデマンド市場に本格参入する計画を明らかにしている。
ただし、Dynamics Live CRMサービスを利用できるのは、当面、北米地域に限定される予定であり、料金も明らかにされていない。コリンズ氏は、今後マイクロソフトとの競争が激化する見通しを示したうえで、「同社と競争できるのはすばらしい。われわれの士気も高まる」と意気込みを示した。
Spring '07は、すでに運用が開始されているが、AppSpaceは4月に一部の顧客向けに運用が開始される予定で、利用料金は1組織当たり月額995ドルからになるとしている。
ちなみに、Spring '07はセールスフォースがリリースする22番目のソフトウェアであり、コミュニティ・ドリブンという特徴を備えた初めての製品だ。
セールスフォースは昨年10月、ユーザーが同社に対してソフトウェアのフィードバックを行ったり、将来の機能強化を提言したりできる「IdeaExchange」サイトを立ち上げている。
コリンズ氏によると、同サイトには、これまでに2,500件を超える新しいアイデアがポストされ、Spring '07には、こうしたアイデアの中から選ばれたタイムベースのワークフロー機能やカスタマイズされた検索機能がすでに盛り込まれているという。
(チャイナ・マーテンス/IDG News Service ボストン支局)
- 米国セールスフォース・ドットコム
- http://www.salesforce.com/
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