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[米国]
グーグル、条件付きで無線周波数帯競売に参加する意向を表明

「消費者の利益を第一に考えたルール」の適用を要求

(2007年07月23日)

 米国グーグルは7月20日、米国連邦通信委員会(FCC)が実施する700MHz無線周波数帯の競売について、FCCが一定のルールを導入するのであれば参加するとの意向を明らかにした。

 グーグルは20日にFCCの委員長に書簡を送り、特定の条件が満たされた場合にかぎり、46億ドルの最低入札額を提示する用意があると通達した。同社はFCCに対し、これらの条件の詳細を先に書面で示している。

 グーグルがこうした巨額の入札を示唆したことで、同社が示した条件をFCCが履行したときは競売価格が引き上げられる可能性が出てきた。「グーグルから条件を突きつけられ、FCCは苦しい立場に立たされた。しかし、入札価格が大幅に上がることは間違いない」と、ペンシルバニア大学法学部の助教授で、以前FCCの新技術政策担当顧問を務めていたケビン・ワーバック氏は語っている。

 グーグルは、適切なルールが適用されないのであれば入札には参加しないとしている。仮にFCCがグーグルの条件を認めないとしたら、連邦政府の収入が目減りすることになってしまう。

 グーグルは、FCCが望む周波数帯の最低落札価格を46億ドルと見積もっているようだ。同社がFCCにあてた書簡には、FCCが作成した競売草案の内容からこの金額を算定したと記されている。FCCは通常、周波数帯の最低販売価格をあらかじめ設定し、入札額が最低価格に届かなかったときは競売自体を無効とする。

 グーグルの特殊活動担当責任者であるクリス・サッカ氏は、Google Public Policy Blogに、「消費者の利益を第一に考え、そうした理念の実現に46億ドルという莫大な資金を費やす決意だ」と記した。

 グーグルは、競売に一定の制限をかけなければ、いつまでも既存の大手モバイル事業者しか周波数帯を落札できず、ひいては市場競争が滞ると主張している。このような停滞状況を打破するには、エンドユーザーがあらゆるアプリケーションやサービス、コンテンツを自由にダウンロードしたり、すべてのネットワーク上で電話接続権を購入できるようにしたりすることが必要だとしている。

 またグーグルは、周波数帯を落札した事業者は、サードパーティがネットワーク上でサービスを卸売りするのを許可すべきとも述べている。

 なお、こうした提案をFCCに行ったのは、グーグルが初めてではない。前FCC委員長のリード・ハント氏やネットスケープのCEOだったジェームズ・バークスデール氏などの有名人が後援している、フロントライン・ワイヤレスといった一部の団体も、グーグルと同様の提案を行ってきた。

 グーグルはこれまで、FCCは周波数帯をあらゆるデバイスおよびサービスで利用できるようにすべきとの持論を声高に叫びつつも、実際に競売に参加するかどうかついては答えをはぐらかしていた。

 700MHz周波数帯の競売は2008年に実施されると見られている。同周波数帯は、これより高い周波数帯と比べて無線波の伝送距離が長く、厚い壁も通過するため、モバイル事業者にとってはきわめて重要だ。さらに、同様の周波数帯のほとんどが売約済みであることから、今回の競売はまたとない機会だと考えられている。

 20日には英国のフェムトセル・メーカーであるユビキシスが、グーグルから資金提供を受けたことを明らかにしたが、これも一連の動きと関連していると思われる。フェムトセルとは、家庭や職場の携帯電話受信範囲を拡大するのに用いる、ごく小さな基地局を指す。ユビキシスが現在販売している製品は3G(第3世代)ネットワークに対応しているという。

(ナンシー・ゴーリング/IDG News Service シアトル支局)




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