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[米国]
GoogleとFacebook、UGCの共有化を目指すDataPortabilityに参加表明

膨大なユーザーを抱える2社の参加でプロジェクトの活発化に期待

(2008年01月09日)

 米国Googleと米国Facebookは1月8日、DataPortability Workgroupへの参加を表明した。同団体はソーシャル・ネットワーク上でのUGC(User Generated Content:ユーザー生成コンテンツ)の共有を簡略化する手法の確立を目指している。

 今回の2社の動きは、ブロゴスフィアを騒然とさせた事件の1週間弱後に発表された。それは、著名なテック・ブロガー、ロバート・スコーブル(Robert Scoble)氏が自分の連絡先情報をFacebookからダウンロードしようとして、同ソーシャル・ネットワークから除名されたという一件である。観測筋によると、Scoble氏がFacebookから一時的に追放されたのは、Plaxoの自動スクリプトを用いてFacebookからデータを削除したためだという。

 オーストラリアのFaraday Mediaの共同設立者兼CEO(最高経営責任者)で、DataPortabilityのオーガナイザーを務めるクリス・サアド(Chris Saad)氏は、GoogleとFacebookについて、同グループへの参加を表明した米国Plaxoとともに「ソーシャル・ネットワーク・プラットフォームとデータ・ポータビリティの領域において競合するアプローチを取るキー・プレーヤーである」とブログで指摘した。

 「これらの企業が共にDataPortabilityを支持することで、次世代のソフトウェア――とりわけソーシャル・ソフトウェア、ユーザーの権利、相互運用性といった面で新たな機会が訪れる」とSaad氏は記した。「すなわち、この設計を実装したアプリケーション、ソーシャル・ネットワーク・サイト、ウィジェットを通してあらゆる友人やメディアへアクセスできるようになることを意味する」と同氏。

 DataPortabilityの哲学は、写真やビデオをはじめ、さまざまな形式のユーザー・データは、ユーザーが選んだツールとベンダーによってディスカバリ可能な状態に置かれ、共有できるようにすべきであるというものだと、Saad氏は付け加えた。

 「技術はすでに存在している。パーツをまとめて完全なリファレンス・デザインを作ることが必要なのだ。われわれの使命は、既存のすべての技術と取り組みを関連づけ、エンド・ツー・エンドのデータ・ポータビリティを可能とするリファレンス・デザインを作り出すことだ」(Saad氏)

 ReadWriteWebのブロガー、マーシャル・カークパトリック(Marshall Kirkpatrick)氏は、今回のGoogleとFacebookの発表はユーザーのロックインの終焉を意味するかもしれないが、プライバシーの面で新たな課題を生む可能性があると述べた。

 Kirkpatrick氏によれば、「ほぼすべてのコンシューマー向けサービスよりも多くのユーザー・データを保有しているGoogleとFacebookの不参加は、このプロジェクトの実現可能性を阻む最大の障害だった」という。「両社は近年の歴史上きわめて重要な企業である。今、彼らがデータの囲い込みを行うことになるのか、あるいはユーザーの権利への敬意と良心的なデータ・ポリシーに基づき、より大きなイノベーション・エコシステムに結びついた真にオープンなプラットフォームとなるのかが決定されようとしている」と同氏。

 なお、LiveJournalの発明者でGoogle主導のOpenSocialプロジェクトのリーダーであるブラッド・フィッツパトリック(Brad Fitzpatrick)氏が、Googleから代表してDataPortabilityに参加する。Facebookからはベンジャミン・リン(Benjamin Ling)氏(元Google従業員)が、Plaxoからはジョゼフ・スマー(Joseph Smarr)氏がそれぞれ代表として参加する。

 Fitzpatrick氏は、前述のScoble氏がFacebookから一時的に追放された件を受けて、「こうした業界の著名人がライバル意識を抑えて協力すれば、すばらしいことが起こる可能性がある」と指摘した。「彼らが、ほかのメンバーや最前線のコンサルタント、よりユーザーに近い小規模な企業の代表者とうまく連携できることを期待する。GoogleとFacebookから代表が参加することは、持続的な発展のためのカギとなるだろう」(同氏)

(Heather Havenstein/Computerworld オンライン米国版)




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