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[米国]
集中批判を浴びる国立公文書館――議会らのWebデータ・スナップショット作成中止で
「歴史に対する責任放棄だ」と市民団体らは一斉反発
(2008年04月14日)
米国国立公文書館(National Archives and Records Administration:NARA)が批判を浴びている。米国議会の会期末および大統領の任期末に、すべての連邦政府機関と米国議会の公開Webサイトの「デジタル・スナップショット」を作成/保存するという、従来の方針の廃止を決定したためだ。
今年までNARAは、米国議会の会期末および大統領の任期末に、すべての連邦政府機関と米国議会の公開Webサイトのデータを、「Federal Web Harvests」(連邦政府のWeb上での収穫)として収集していた。しかしこの慣行を、ジョージ W.ブッシュ大統領の任期末(2009年1月)には継続しないことを明らかにした。
NARAの広報担当者は4月11日、これらのWebサイトのコンテンツは、各機関によって記録として永久保存されているため、NARAが保存する必要はないと主張した。
「長い時間の中にある1日の記録は、政府機関の姿を正しく伝えるものではない。われわれは、(公開Webサイトの)スナップショット自体には、何も付加価値がないと判断した。Webサイト(に掲載された内容)の進化こそが、政府機関が何に重点を置き、どのように活動してきたかを物語る」(NARA広報)
同担当者は、個々の機関が実施しているWebサイト・データ保存を「ドキュメンタリー映画」に、NARAのスナップショットを「スチール写真」になぞらえて説明した。
しかし、一部の観測筋は、NARAが2004〜2006年に何百万ものWebページを保存したことを指摘し、NARAの今回の決定を批判した。
政府の動向を監視するブログ「DotGovWatch」を運営するコビー・ローゲン(Coby Logen)氏は、「非政府機関もWebサイトのスナップショットを作成できるというNARAの主張は非営利団体による保存活動を前提にしており、実際に(すべてのスナップショットが)保存されるかどうかは不安が残る」と述べた。
「直近のWeb Harvestsでは、7,500万ものWebページが保存された。その多くは後世の歴史家にとって貴重な記録になる。このままでは2009年1月に新政権が発足したら、ブッシュ政権下で作られた膨大なWebページが失われてしまう」(Logen氏)
米国議会と連邦政府に関する情報を公開するためのインターネット技術を開発/支援する「Sunlight Foundation」のブロガー、ジョン・ワンダーリッチ(John Wonderlich)氏も、NARAはFederal Web Harvestsプログラムを継続すべきだと主張する。
「米国政府は自らの歴史を守り、文書化する責任がある。政府文書のデジタル保存をNARA以外の組織が行っているからといって、NARAが(政府文書を保存する)責任を放棄する理由にはならない。米国議会と政府機関の活動のオンライン化が進む中、政府がどのように義務を果たしているかを国民が理解するうえで、デジタル・アーカイビングは重要かつ必要不可欠だ」(Wonderlich氏)
(Heather Havenstein/Computerworld米国版)
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