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[米国] 【Sun Labs Open House】
サン、PaaSモデルの研究プロジェクト「Project Caroline」を披露

スケールアウト型プラットフォームとして開発推進

(2008年04月11日)

 米国Sun Microsystemsの幹部は4月10日、カリフォルニア州メンロパークで開かれた同社の最新技術を披露するイベント「Sun Labs Open House」で、インターネット・サービスの開発・運用を支援するための研究プロジェクト「Project Caroline」のメリットや特徴を説明した。

 同社幹部は、Project CarolineはPaaS(Platform as a Service)モデルに基づいており、開発者にインターネット・サービスのホスティング型プラットフォームを提供すると語った。

 Project Carolineは、Salesforce.comのホスティング・サービスのようなアプリケーションを構築しやすくする試みとして紹介された。同プロジェクトは、SMB(小・中規模企業)をターゲットにしているが、大企業も同プロジェクトのプラットフォームを利用して、ネットワーク・サービスをホスティングできるだろうと、Sunの幹部は述べた。このプロジェクトには、JavaやPerlのようなプログラミング言語やコンピューティング・グリッド、仮想化といった要素技術が組み合わされているという。

Project Caroline」のWebサイト

 「将来的にはすべてのアプリケーションがグリッドを介して、インターネット上で動作するSunのサーバ群と連結されることになるだろう」と、Project Carolineに取り組むSunのシニア・スタッフ・エンジニア、ジョン・マクレイン(John McClain)氏は述べた。「おそらく将来的には、アプリケーションはすべてインターネット・サービスになる」(同氏)

 Project Carolineは、水平方向に拡張されるスケールアウト型サービスのニーズに応えるものであり、みずからが開発したサービスを自分で運用できるよう支援する。同プロジェクトでは、サービスを運用するための軽量で低リスクな選択肢を提供するという。

 また、Project Carolineを利用すれば、SaaSやSNSのようなサービスを展開できるようになるという。SunのProject Aura(ブログ投稿のインデックス作成に利用されている汎用的な推薦エンジンの構築を含む)はCaroline上で展開されていると、McClain氏は説明した。

 さらに、Project Carolineでは、開発者はプラットフォーム用のAPIを使って、サービスに必要な環境をセットアップできるという。

 Sunによれば、将来的にアプリケーションはサービス・コンポーネントを持つようになり、こうした新しい枠組みを採用する開発者は、単にコードを書くだけではなく、それをみずから運用するようになるという。McClain氏は、「新モデルでは、各アプリケーションに専用のリソース・セットが割り当てられるだろう」と語った。

 こうした認識を踏まえて、Project Carolineでは、公共サービス機関のようにサービスを大規模に提供しつつ、プログラムが相互に干渉しないよう安全な隔離を実現する、スケールアウト型プラットフォームの開発を推進している。同プラットフォームで運用されるサービスは、自身が使用するリソース量をリアルタイムで構成/調整することができる。また、仮想化を利用して、異なるサービスやユーザーの隔離、アプリケーション間のリソース・プロビジョニングを行うことが可能だ。ストレージ・サービスも用意されている。

 McClain氏によると、Project Carolineは現在、マサチューセッツ州バーリントンの同社データセンター内にグリッドとして存在しているという。なお、SunがCarolineで実現する技術の製品化やその時期は未定である。

 Carolineを実装するためのコードは、「GNU GPL(General Public License)version 2」で配布されている。Carolineは現在、PostgreSQLデータベースを利用しており、MySQLデータベースもサポートする予定である。

(Paul Krill/InfoWorld オンライン米国版)




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