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グリッド・コンピューティング

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[米国] 【IDC調査】
経済危機がクラウド・コンピューティング普及の追い風に

米国企業のクラウド・サービス支出、2012年までに420億ドルに達すると予想

(2008年10月21日)

 調査会社IDCによると、米国の経済危機は、今後5年間にわたってクラウド・コンピューティングの成長に寄与し続け、この分野に投資するIT企業にとってはむしろ明るい兆しであるという。

 IDCは10月20日、IT部門の管理職やCIO、その他のビジネス・リーダーを対象に実施した調査結果を発表し、クラウド・サービスへの支出が2012年までに現在の3倍の420億ドルに達するとの見通しを明らかにした。その成長の要因の1つが、米国発の世界的な経済危機だというわけだ。

 IDCのシニア・バイスプレジデント兼チーフ・アナリスト、フランク・ゲンス(Frank Gens)氏は、「企業はクラウド・モデルを採用することでITをこれまでよりもずっと安価に調達/利用できるようになる。景気後退期においては、そのコスト・メリットは大いに魅力的だ。特に景気回復のかぎを握るSMB(中・小規模企業)のビジネスにきわめて重要なメリットをもたらす」と強調する。


図:ITクラウド・サービス・サプライヤーに求められる要件

 IDCは、クラウド・コンピューティング/サービスへの全面的な移行を促す市場要因は、経済危機以外にも3つあると指摘している。

 その1つは、新興市場のBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)を拠点に活動する企業とSMBが、さらなる成長と収益機会を模索していること。もう1つは、従来のやり方ではこれらの企業がITへの投資メリットを十分に得られないこと。さらに、クラウド・ベースのビジネス/ITモデルを推進する新たなプレイヤーの競争圧力が増大することも大きな要因であるという。

 IDCはクラウド・サービスとクラウド・コンピューティングとを異なる区分に分類しているが、両分野とも急成長を遂げていると見る。同社では、クラウド・サービスはインターネットを介して使用できる企業向け/コンシューマー向けサービス。またクラウド・コンピューティングはインターネット上で製品とサービスをリアルタイムで提供するための新たなIT開発/配備/提供モデルと定義している。

 IDCは、クラウド・コンピューティングに対する支出は、2012年までにIT支出の伸びの25%を占めるようになり、2013年には3分の1近くに達すると予想する。

ITクラウドに関する調査リポートを掲載する米国IDCのWebサイト

 さらにゲンス氏は、IDCのWebサイトに掲載されている同リポートのビデオ解説の中で、「2012年には顧客のIT支出のうち10%近くがSaaSやクラウド・ストレージを含むクラウド・サービスに向けられる」とも述べている。

 クラウド・サービスの定義には、GoogleやAmazon.com、eBayなどが提供する汎用的なWebオンライン・サービスだけでなく、一般的な企業が顧客やパートナーとのやり取りを効率化するために提供するすべてのサービスが含まれるという。

 「クラウド・サービスは製造や金融、ヘルスケア、エネルギー、メディアといった業界の企業だけでなく、既存顧客に対するサービス向上や新規顧客の獲得を目指す企業のサービス提供モデルとしてますます普及していくはずだ」(ゲンス氏)

 また、クラウド・サービスをサポートするためには非常にスケーラブルで低コストの柔軟なIT基盤が必要になるため、当然クラウド・コンピューティングの成長を促すことにもつながると、ゲンス氏は説明する。「企業がWeb上で顧客にサービスを提供するようになればなるほど、サーバやストレージ、IPネットワーク基盤、システム管理ソフトウェアなどのニーズも高まる」

(Elizabeth Montalbano/IDG News Serviceニューヨーク支局)




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