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グリッド・コンピューティング
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[スイス]
10万台のPCを接続したグローバル・グリッド、1GB/秒の転送速度を達成
(2006年02月16日)
宇宙の起源を探る研究を支援するために構築が進められている10万台のPCの相互接続によるグリッド・コンピューティング・ネットワークが、4次にわたる主要テストの3次テストを先ごろ終えた。CERN(欧州素粒子物理学研究所)は2月15日、世界規模のグリッド・ネットワークを介した物理学データの最大転送速度が1GB/秒の大台に到達したことを明らかにした。
CERNによると、今回のテストでは、スイスのジュネーブにあるCERNの施設から世界中の12の大規模コンピューティング・センターにデータが転送されたほか、各地の大学の20以上のコンピューティング施設もテストに利用された。データ転送は、リアルタイムによるデータ保存、配布、解析を分析検証することを想定して行われたという。
グリッド構築プロジェクトは、現在建設中の大規模ハドロン素粒子加速器「LHC(Large Hadron Collider)」の物理学データを世界中に提供できるようにする目的で進められている。LHCは、研究者が宇宙の誕生にかかわるビッグバン理論を検証するために利用されるもので、CERNは来年からLHCの運用を開始する予定としている。
CERNのIT広報担当者フランソワ・グレー氏は、今回実施されたテストは、来年の稼働開始前に完了させる必要のある4つのテストの1つで、「今回初めて、実際のデータを使って1GB/秒のデータ転送レートでテストを行った」と説明する。
10万台のPCからなるグリッド・ネットワークにより、CERNと世界中の研究者や科学者が、CERNが単独では用意できない膨大なコンピューティング能力とストレージ容量を利用できるようになるという。「われわれにはこれだけの強力な設備を構築する手段も予算もないため、世界に分散したコンピューティング能力を有効に活用する必要がある」(フランソワ氏)
また、このグリッド・システムは年間約15ペタバイト(1,500万ギガバイト)のデータを保存できるようになるが、継続的に拡張していかなければならない。解析のためにデータの保存を継続する必要があるからだ。
ジュネーブ近郊に建設されているLHCは、周長約27kmの巨大な円環状の構造を持ち、最終的には最大1.8GB/秒でデータを生成するようになるという。グリッドはLHCで生成されたデータをインターネットと専用高速回線を介して世界中に送信する。
グリッドの最終テストは今年夏に予定されている。これが完了すると、4つの実験によって生成されたデータがLHCからグリッドに送られるようになる。具体的には、ATLAS、CMS(Compact Muon Solenoid)、ALICE(A Large Ion collider Experiment)、LHCbのデータが利用されることになっている。
(Computerworld オンライン米国版)









