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グリッド・コンピューティング
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[米国]
ワコビア銀行、全米に分散した約1万のCPUを有効活用するグリッド・システムを構築
(2006年05月16日)
米国の大手金融機関ワコビアは、米国の複数都市とロンドンに分散するサーバの合計1万のCPUを共有できるリソース・プールから、Javaベースのトランザクション・アプリケーションの処理能力を引き出すことができるグリッド・システムを約1年で構築したという。
同事例は、関連技術を開発したニューヨークのグリッド技術ベンダー、データシナプスによって5月15日に発表された。ワコビアは、データシナプスの「FabricServer」を採用した顧客第1号だという。
FabricServerは、トランザクション・アプリケーションを仮想化し、必要に応じて複数のハードウェア・リソース上で実行できるようにすることによって、専用ハードウェアへの投資を最小化し、利用されていないハードウェアを有効活用できるようになる。
ワコビアの上級副社長でCIB(コーポレート&インベストメント・バンキング)技術プランニング&最適化担当ディレクター、トニー・ビショップ氏は、「同システムをもし専用システムの集まりとして構築していたとしたら、サポートのコストもスタッフも3倍に膨れ上がっていただろう」と述べている。
ワコビアは現在、グリッド・システム上で、注文管理など8つの社内トランザクション・アプリケーションを実行している。これらのアプリケーションは、BEAシステムズとジェイボスのサーバ・ソフトウェアで構成されるJ2EEベースのグリッド環境で実行される。同システムで使用するサーバは、ノースカロライナ州シャーロットの本社のほか、ニューヨーク、フィラデルフィア、ロンドンに設置されている。
ビショップ氏によると、同システムは必要に応じてアプリケーションにリソースを提供できるため、トランザクションによっては処理時間が10ミリ秒から2ミリ秒に大幅に短縮できるものもあるという。
「金融業界では、自動化とリアルタイム化が進むにつれて、ITが大きな差別化要因にりつつある。業務処理を高速化することによって、意思決定やサービス提供を迅速化できるからだ」とビショップ氏は強調する。なお、同氏はワコビアに昨年移籍するまでデータシナプスに勤務していた。
同システムについて、データシナプスのCTO(最高技術責任者)、ジェイミー・バーナディン氏は、トランザクション処理速度を向上させるために、サーバ上のトランザクション・アプリケーションの実行数を必要に応じて調整することができると説明する。ユーザーはWebインタフェースを使って、1つの中央ロケーションからアプリケーション・サーバ群のコンフィギュレーション設定を行うことができる。
米国ガートナーのアナリスト、ドナ・スコット氏によると、多くの組織ではWebベースのアプリケーションが大幅に増えてきているが、サイロのようにサーバ単位で運用されているケースが多いという。「ほとんどの組織では、このように孤立したコンピューティング・システムが複数存在しており、しかも、それらは情報を相互にやりとりしていない」
IBMも、単一の共用リソース・プールを利用してトランザクションを処理できる製品「WebSphere-XD」をすでに提供しているが、こうした技術はまだ成熟しているとは言えないと、とスコット氏は指摘している。
(パトリック・ティボドー/Computerworld オンライン米国版)
- 米国ワコビア
- http://www.wachovia.com/
- 米国データシナプス
- http://www.datasynapse.com/









