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グリッド・コンピューティング

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[米国]
「ビジネス・グリッドの進展には、標準の確立が欠かせない」──イーベイ研究開発幹部

(2006年09月25日)

 米国イーベイは、膨大な数のユーザーにオークション・サービスを提供するのにグリッド・コンピューティングを活用している。同社ディスティングイッシュト・リサーチ・サイエンティストのポール・ストロング氏によると、イーベイが直面している最大の技術課題は、1万5,000台以上のサーバを接続したグリッド・インフラをつつがなく管理することだ。同氏は先頃、Computerworld米国版のインタビューに応じ、「サーバの集合体を管理する必要のあるグリッド・インフラの管理作業は、グリッド標準の登場により大幅に簡易化される」と強調した。

──市販のグリッド管理ツールがなかなか充実しないのは、有力なグリッド標準がいまだに存在しないせいなのだろうか。

ストロング氏:現時点でわれわれが購入できる製品はわずかしかない。イーベイでは、インフラで市販製品をある程度利用しているが、われわれがみずからシステム・インテグレーターにならなければならない場合が多い。

米国イーベイのディスティングイッシュト・リサーチ・サイエンティスト、ポール・ストロング氏
──グリッド標準が策定、確立されたら、それは、大企業がグリッド・コンピューティング・システムを構築、運用するうえでどのように役に立つのか。

ストロング氏:私が企業のITマネジャーだとしたら、1社のベンダーからすべてを買いそろえるようなことはしない。データセンターは本質的に異種混在型であり、それは今後も変わることはないだろう。すべての卵を1つのカゴに入れるのは禁物、というわけだ。そのため、現状ではデータセンターにグリッドを導入する場合、ソリューションを統合することが必要になる。理想的なのは、標準ベースの市販製品を購入できるようになり、われわれ自身が統合作業を行わなくても済むようになることだ。統合作業は多大なコストを要するため、避けられるものならやはり避けたい。

──現在、OGF(Open Grid Forum)などで進めているグリッド標準策定への取り組みはどの程度進展しているのか。

ストロング氏:企業の観点から見ると、継続的に安定稼働するソフトウェアを作成できるほどのレベルにはまだ達していないと思う。企業の大前提として、いったん作ったものは問題があったとしても、次の年にすべて償却したり、廃棄したりするわけにはいかないということがある。そのため、しっかりしたものを作らなければならない。標準策定に時間がかかるのはそのためだ。標準はだれもが納得して採用できる堅牢なものであることが要求される。

──イーベイが経験してきたことは、グリッド標準の策定にどのように貢献していくのだろうか。

ストロング氏:われわれはグリッド技術の多くの分野で先端的な取り組みを行っている。多くの企業が当社に続いてグリッドの活用に乗り出し、当社と同様の問題に直面するだろう。すでにそうした動きが進みつつあり、われわれは、そうした問題の解決はまだ始まったばかりだと考えている。

 長期的に見て、グリッド管理ツールなどITツールをみずから開発することは、イーベイのコア・コンピタンスではないとイーベイは考えている。今はそうせざるをえないため、開発を行っているわけだ。われわれとしては、できるだけ早期に市販製品/ソリューションの購入に切り替えられるようになることを望んでいる。ただ、それらの製品/ソリューションがわれわれのニーズを満たすものになるためには、当社が先駆者としての経験を基に、相互運用可能な統合ソリューションを実現可能にするグリッド標準の策定に積極的に参加するのが最も得策だと思う。

(パトリック・ティボドー/Computerworld米国版)




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