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【連載】
サイバー・セキュリティ[罪と罰]
第4回 ボット犯罪者たちの「罪と罰」
(2008年06月03日)
アズィズベク・ママジャノフ
フィッシングを用いた電子通信手段による詐欺で禁固2年の有罪判決
ボット・ローストIIの網にかかったのは、ボットハーダーやその関係者だけではない。Mamadjanov(21歳)の犯罪は、サイバー犯罪と見なされるものの中では最も初歩的な部類に属するだろう。彼は、盗んだクレジットカード番号やIDなどを使って詐欺行為を働いた。
フロリダ州タラハシー在住の彼は、まず偽の造園会社を州に登録し、死亡した人間の社会保障番号を用いて事業用の銀行口座を開設した。その後、オンライン上で詐欺的な手法を使って盗み出したクレジットカード情報を用い、その口座の金を自分の口座へと振り替えた。
2006年7月には、彼はフィッシング攻撃を用いて口座情報を盗み出し、そこから4万ドルを自分の口座に振り替えた。その犯行から24時間以内に、Mamadjanovは自分の口座がある銀行の異なる支店から、この4万ドルを1万ドルずつ4回に分けて引き出した。
その数日後も、Mamadjanovは新たに盗んだクレジットカード情報と、事前に他銀行に開設しておいた別の詐欺用口座を使ってこの手口を繰り返した。このときも、彼は被害者の口座から約4万ドルを自分の口座に振り替え、4つの異なる支店から約1万ドルずつ引き出した。ただし、この多額の現金の移動は、人目に触れることとなり、彼の逮捕につながった。
アレクサンドル・パスカロフ
フィッシングを用いた電子通信手段による詐欺で禁固42カ月の有罪判決
前述したMamadjanovには、共犯者である友人Paskalovがいた。彼はMamadjanovが投獄された4カ月後に禁固刑の判決を受けた。Paskalovが行ったのは、フィッシングで入手したクレジットカード情報を用い、被害者の銀行口座から彼が用意した偽の事業用銀行口座に金を振り替えるというものだ。だがMamadjanovがこの手口でおよそ8万ドルしか入手できなかったのに対し、Paskalovはその倍以上となる、約17万ドルを稼いだ。
Paskalovは死亡している人間の社会保障番号を用いてフロリダの5つの銀行に事業用口座を開設するなど、Mamadjanovの作戦全体を事実上、倍の規模にした。被害者の銀行口座から自分の口座へ送金を行っている短時間に、彼は複数の支店へ足を運び、送金された金額の一部を各支店で引き出すなどした。
Paskalovは抜け目なく振る舞おうとしたらしく、半端な金額を自身の口座から引き出した。例えば、2006年4月3日に彼は、自分の口座がある銀行の5つの支店に赴き、額面3,984ドル、2,993ドル、3,304ドル、4,992ドル、4,407ドルをそれぞれ引き出した。
だが、この小細工は通用しなかった。Paskalovは逮捕され、その後2年間は連邦刑務所で友人Mamadjanovと罪を償う日々を送ることになった。
- サイバー・セキュリティ[罪と罰]
- 第1回 トロイの木馬を仕込んで児童ポルノを摘発
- 第2回 偽造IDを使ってオンライン詐欺を追跡、逮捕へ
- 第3回 フィッシング対策の救世主
- 第4回 ボット犯罪者たちの「罪と罰」
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