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【解説】
サーバ仮想化導入ステップガイド[配備編]
VMwareの導入から配備までを「ハンズオン」
(2008年07月18日)
ホスト用としてブレード・サーバを採用する
仮想化プラットフォーム選定の問題が解決した後、Brown氏はコンサルティング会社からキャパシティ・プランニングの解析結果を受け取った。結果は、8、9台のデュアルソケットを備えたクアッドコアCPU搭載サーバが必要とのことだった。これを踏まえ、IT部門は、データセンター向けのハードウェア・プラットフォームを選定する作業に戻った。Fergenschmeirは、すでにDellとHPのハードウェアを多数所有していたため、まずはこの2社のプラットフォームから検討することにした。
IT部門のだれもが、両社のハードウェアで苦い経験をしたことがあり、どちらを使うべきかを決めかねていた。HPのほうが品質はよいが、Dellも低価格で魅力的だという点で全員の意見は一致していた。しかし、Brown氏にとって、ハードウェアの細かい仕様はどうでもよかった。両社のサーバは、VMwareのESX Serverが正常に稼働していたし、世界的にも有名なブランドである。Blum氏とEdgerton氏がHPの管理ソフトを気に入っていたことから、Brown氏の気持ちは早くからHPに傾いていた。
Brown氏のチームがサーバ・モデルの選定に入ろうとしたとき、再びTersitan氏からRichter氏に、「InfoWorldのブレード・サーバに関する記事を読んでくれ。わが社の“グリーン・キャンペーン”にぴったりだ。読んだら携帯に電話すること」という内容のメールが送られてきた。Tersitan氏は、ブレード・サーバの運用管理面におけるメリットや低い電力消費量、効率的な空調能力など、物理サーバの選定に関する有益なアドバイスを与えてきたわけだ。
Tersitan氏のメールにより、ハードウェアの選択基準は大きく変わった。一般的にブレード・サーバのアーキテクチャは、使用するインターコネクトの種類と組み合わせが標準的なサーバよりも限られていることから、どのタイプのストレージを選ぶかが非常に重要になる。
ブレード・サーバの選定に際してBrown氏は、スタッフのストレージに関するスキルも再度見直す必要に迫られた。チーム内にSAN(Storage Area Networks)の導入経験を持つスタッフはいなく、ファイバ・チャネル(FC)に至ってはほとんど知識さえなかった。このため、Brown氏は、価格が安くコンフィギュレーションが簡単で、かつ高いパフォーマンスを発揮できるSANを使いたかった。
Brown氏は、さまざまな製品を検討し、ESX Serverのハードウェア互換性リストや価格を比較した結果、EqualLogic iSCSIアレイを2台採用することにした。高〜中レベルのパフォーマンスが求められるデータ用に、SASアレイとSATAアレイをそれぞれ1台ずつ選んだ。
EqualLogicのiSCSIアレイを選択したことで、ブレード・サーバ1台につき、多数のギガビットEthernetリンクをサポートするアーキテクチャを構成しなければならなくなった。ここでDellは候補から外され、選択肢がHPの「HP BladeSystem c-Class」(写真1)とSun Microsystemsの「Sun Blade 6048」に絞られた。結局、HPの管理ソフトを推すEdgerton氏の意向に従い、HPに決まった。各ブレードは、24GBのRAMと6GbpsのEthernetポートを搭載する、デュアルソケットを備えたクアッドコアCPUサーバである。ホスト・サーバのRAM容量が厳しくなったら、ITチームはアップグレードを通してブレードのRAMを増設することになるだろうが、とりあえずスタートとしてはこのコンフィギュレーションで十分だと思われた。
| 写真1:サーバ仮想化にはそれなりのハードウェア要件が求められる。Fergenschmeirは、HPのブレード・サーバ「HP BladeSystem c-Class」を物理基盤として利用した |














