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【解説】
IT史に輝く「すべったテクノロジー」ベスト25[後編:10〜1位]

「少数に絶賛も、多数に非難」の悲しきプロジェクトたち

(2008年07月19日)

コンピュータ業界の歴史をひもとくと、まったく不名誉な理由で人々に記憶されている出来事の多さに気づかされる。それらは、すぐれたアイデアが必ずしも成功につながるわけではないこと、たとえMicrosoftでも過ちを犯さずにいられるわけではないことを、われわれに教えてくれる。しかし、「歴史に学ばない者はそれを繰り返すハメになる」との格言どおり、相も変わらず先達の失敗が繰り返されているというのが、この業界の実情だ。そこで本稿では、過去の失敗を今後の糧とするべく、過去20年の間に登場した“すべった”テクノロジーやトレンド、さらにはキーパーソンを振り返る。前編:25〜11位に続き、今回はいよいよ10〜1位を紹介しよう。

Neil McAllister
InfoWorld米国版

前編で紹介した「すべったテクノロジー」25〜11位
25位 IBM PS/2
24位 バーチャル・リアリティ
23位 ARCアーカイバ
22位 OpenDoc
21位 プッシュ技術
20位 Copland
19位 GNU Hurd
18位 Oracle Raw Iron
17位 B2B型eコマース
16位 Apple Newton
15位 Palm OS Cobalt
14位 Netscape 6
13位 検索ポータル
12位 IPv6
11位 Microsoft .NET Passport

10位
Itanium

写真1:Intelが2002年に発表した「Itanium 2」プロセッサ。現在も開発は続けられている

 PCベンダーがIntelのx86アーキテクチャを採用し続けるかぎり、Intelの競合ベンダーはこれからもx86チップの互換製品を提供し続けるだろう。Intelがサーバ向けに投入した高性能なItanium(アイテニアム)プロセッサ(写真1)が、x86とはまったく異なる設計になっていたのは、そうした“x86の失敗”を繰り返さないという同社の決意の表れだった。

 しかし、そこには1つの誤算があった。ユーザーがx86プロセッサを求めているからこそ競合ベンダーは互換製品を提供しているという事実を、Intelは見落としていたのである。

 より正確に言うなら、ユーザーは手ごろな価格のx86プロセッサを望んでおり、Itaniumはそうではなかったということだ。タイタニック号にちなみ“アイタニック”とも呼ばれたItaniumプロセッサは、商業的には失敗したものの、現在も販売は継続されている。だが、これを軌道に乗せるためには、相当に有能な“船長”が必要だろう。

9位
Mac互換機

写真2:Mac互換機の1つである「Radius 81/110」。Power Macintosh 8115/110をベースとしている

 Macユーザーは長年にわたり、高価でプロプライエタリなApple製ハードウェアに代わる選択肢を求めていた。1995年、その要望にAppleが応えると、Power ComputingやMotorola、UMAX Technologiesといったベンダーの手による低価格なMac互換機が市場にあふれかえった(写真2)。

 しかしそのわずか2年後、これらの互換機は市場から姿を消してしまう。Appleにとって、互換機の開発を認めてしまったことは大きなダメージだったのだ。

 結局、このとき本当にAppleに必要だったのは、別のMacメーカーではなく別の経営陣だったのだ。


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