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[米国]
Webサイトの情報を切り取り、携帯デバイス向けに加工――IBMがツールを開発

タスクの手順を基に雑多な要素を除去

(2008年07月14日)

 携帯電話のような小型デバイス向けのWebページ作成ツールを、米国IBMの研究者が開発した。「Highlight」と呼ばれる同ツールは、Firefoxブラウザの拡張機能として動作し、通常のWebサイトからクリップされた(切り抜かれた)タスクを携帯デバイス向けに加工する。

 Highlightを用いると、例えば「Webサイトにある飛行機の到着情報を調べる」といった単純なタスクの実行時に必要な手順を記録しておくことができる。このタスク手順は元のサイトとは別のWebサーバに保管され、携帯デバイス用の簡易ページ作成に利用される。

Firefoxの拡張機能として動作するHighlight

 すなわち、ユーザーが記録したタスク手順を基に、小さなディスプレイでの表示・操作を難しくする雑多な要素を取り除き、シンプルなWebサイトに加工するというのがHighlightなのだ。

 タスクを保存するWebサーバは、モバイル・ユーザー用のWebサーバとして機能するだけでなく、Firefoxブラウザを動かし、Webサイトから取得したデータを複製して、これをHighlightユーザーに提供する役割も果たしている。

 Highlightを開発したのは、IBMのAlmaden Research Centerに勤務するジェフリー・ニコルズ(Jeffrey Nichols)氏。同氏は、Amazon.comで買い物をしたり、「Google Maps」からお勧めのレストラン情報を引き出したりといった「タスク・ドリブン的作業」に適しているのがHighlightの強みだと語った。

 だが、Highlightがプロキシ・サーバと連動する点は、Highlight利用者にとっては問題だという。Webサイトの中には、みずからのコンテンツが複製され、ほかのサーバに保管されるのを良しとしないものもあるからだ。

 Nichols氏は、この問題が解決されるか否かはまだわからないとしながらも、希望はあると話している。「IBMもしくは他社が、こうしたものをホスティングするサービスを提供するようになるのではないか」(Nichols氏)

 現時点では、Highlightは一般にはリリースされていない。だが、プロジェクトが関心を集めるようであれば一般公開も検討すると、Nichols氏は述べている。

 Highlightで利用されている、「CoScripter」と呼ばれるIBMのプロジェクトも非常に興味深い。Nichols氏の同僚が2年前に開発したCoScripterは、反復的なWebタスクを記録するソフトウェアである(関連記事)。

 CoScripterを開発したアレン・サイファー(Allen Cypher)氏いわく、“適当なプログラミング手法”を用いるCoScripterの特徴は、Web上で何度も行われるクリック操作をスクリプト化し、他のCoScripterユーザーでも共有・編集できるようにする点だ。例えば、イントラネット・アプリケーションへのデータ入力など、面倒かつ反復的な作業も一発で処理することができる。「同じニーズを共有する集団が存在するのであれば、CoScripterは必ず役に立つ」(Cypher氏)

 CoScripterのスクリプトはコンピュータ言語とは思えないほど読むのも編集するのも簡単で、プログラマーでなくとも手軽に扱える。さらに将来的には、Firefoxブラウザで実行可能なタスクのほとんどを記録できるよう改良が施されるという。

 すでにIBMの社員は、電話を自宅に転送したり、VPN(Virtual Private Network)を再設定したりするイントラネット・アプリケーションのスクリプトをスタッフ間で共有している。一般向けのCoScripter関連サイトでは、カリフォルニア州バークレーの不動産情報を検索したり、自分の電話番号を電話セールス拒否登録リスト(U.S. National Do Not Call)に追加したりするためのスクリプトをダウンロードできる。

CoScripterを開発したIBMのAllen Cypher氏

(Robert McMillan/IDG News Serviceサンフランシスコ支局)




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