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[米国]
「脳波でアニメーション操作」――IBMとEmotivがデモを披露
頭部のセンサーから脳波をPCへ無線伝送し、脳内意識による操作を可能に
(2008年01月11日)
米国IBMと米国Emotiv Systemsの両社は共同で、頭部に設置したセンサーから脳波をPCに無線伝送する製品「Emotiv Headset」(アルファ版)のデモンストレーションを行った。同製品は、来月サンフランシスコで開催される「Game Developers Conference」(2月18日〜22日)で、コンシューマー向け製品として発表される予定だ。
同製品は、人間の脳内にイメージされる感情や認識といった意識的な部分を頭部のセンサーが脳波としてキャッチし、それらをPCに無線伝送することが可能だという。
IBMで仮想世界を研究するデイブ・カマルスキー(Dave Kamalsky)氏は、「当社は、この種の脳波を利用した製品が単にゲームとしてだけでなく、産業向け仮想世界の用途で重要な役割を果たすと考えている」と語っている。
| 頭部に装着するセンサーで、ゲームや仮想世界のキャラクターなどを操作できるようになるという(画像はイメージ) |
Emotiv Headsetのデモに続きIBMは、仮想世界の「Second Life」や「Activeworlds」で企業が従業員の研修や会議の開催、顧客向け製品デモなどを実施できる仮想世界用システムを披露した。
なお、Emotivが開発中のEmotiv Headsetの価格は、「ハイエンドの携帯型ゲーム機と同程度になる見込み」(同社)だという。
Emotivのプロダクト・エンジニア、マルコ・デラ・トーレ(Marco Della Torre)氏は、Emotiv Headsetアルファ版について、「(アルファ版には)脳波を検出する10数個のセンサーが搭載されており、センサーで検出した脳波を2.4GHzの無線信号でPCに送信している」と説明する。デモでは、Emotiv Headsetが検出した眼の動きや表情の変化などが、PCとEmotivブースの大型ディスプレイに表示されていた。
さらにDella Torre氏は、単純な表情に加えて、脳の情緒的刺激(興奮など)や認識作用(意識によるコントロール)なども伝送可能であることをデモで示してみせた。同氏は、脳に描いたイメージにより、ディスプレイに表示された立方体のアニメーションを画面上で上下させたり、回転させたりしてみせた。
こうした機能は現状、初歩的と思えるかもしれないが、Della Torre氏によると、デモで披露したのは初歩的な機能にすぎないという。同氏は、「立方体のアニメーション制御を発展させれば、将来的には“考える”ことで仮想世界のアバターの顔や手の動きを操作することも可能になるだろう」と述べている。
また、同氏は、「脳波を利用して障害者を支援するものなど、この種の製品の開発には多くの企業が何年も前から取り組んでいるが、当社は広範な機能を持つ製品を他社に先駆けて提供することを目指す」と、意気込みを語っている。
(Matt Hamblen/Computerworld オンライン米国版)
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