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【解説】
「Software+Services」時代のWindowsプラットフォーム
マイクロソフトが描くクラウド・コンピューティング/次世代ITモデルの構成要素
(2008年07月21日)
米国Microsoftのチーフ・ソフトウェア・アーキテクト、レイ・オジー(Ray Ozzie)は、今年3月5日にラスベガスで開幕されたWeb開発者向けコンファレンス「MIX08」の基調講演において、「既存製品とサービスのすべてを、インターネットによって作り変える」と述べ、RDBMSの「Microsoft SQL Server」のSaaS(Software as a Service)版となる「SQL Server Data Services」(画面1)の概要など、Microsoftが描くS+S戦略について詳細な説明を行っている。
| 画面1:「Microsoft SQL Server」のSaaS版「SQL Server Data Services」 |
それでは、S+Sを具現化する技術基盤としてのWindows製品ファミリーについて、順に見ていくことにしよう。
S+Sの技術基盤 1
.NET Framework 3.0/3.5
| 図2:.NET Framework 3.0/3.5の技術スタック |
S+Sを構成する技術を具現化するうえでコアとなるのは、Microsoftのアプリケーション開発プラットフォームの最新バージョン「.NET Framework 3.0/3.5」である。.NET Framework 3.0/3.5では、S+Sのコンセプトに沿ったアプリケーションを設計・開発するための各種クラス・ライブラリ/技術が提供される(図2)。
.NET Framework 3.0/3.5のプレゼンテーション層では、クライアントOSのWindows VistaにGUI/ユーザー・エクスペリエンスを提供する「Windows Presentation Foundation(WPF)」、リッチ・インターネット・アプリケーションの開発/実行環境である「Silverlight」、ブラウザ拡張の「ASP.NET AJAX」、ウィジェット・アプリケーションの「Vista Sidebar Gadget」などが提供される。
.NET Framework 3.0/3.5において、各種のアプリケーションの相互運用を制御するのは、Windows Communication Foundation(WCF)だ。開発者は、さまざまなアプリケーションを統一的な手法で接続させるWCFによって、サービス指向アプリケーションの構築をより容易に行えるようになり、社内のみならず社外のサービスも加えたコンポジット構成をとることが可能となる。ちなみにWCFは、.NET Framework 3.5で強化され、Windows Workflow Foundation(WF)との連携がより緊密になった。
WFは、定義したワークフローの入出力にWCFのサービスを用いることで、社内外の外部クライアントとの連携を実現する。Microsoftは、この連携を旧来のWebサービスに対して「Workflow Enabled Services」と呼んでいる。Workflow Enabled Servicesの下では、ワークフローを内部に持つサービスを実現する、ワークフロー中心の分散アプリケーションの開発が可能だ。
加えて、企業のシステム管理者は、かつて「InfoCard」の開発コード名で呼ばれていたアイデンティティ管理技術の「Windows CardSpace」を採用することで、増大する一方のエンドユーザーのアカウント/パスワード管理にかかる労力やリスクを軽減し、フィッシング詐欺などのセキュリティ被害の発生を最小化できるようになる。
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