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【解説】
「Software+Services」時代のWindowsプラットフォーム

マイクロソフトが描くクラウド・コンピューティング/次世代ITモデルの構成要素

(2008年07月21日)

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S+SによるITインフラ改革に備える

 S+Sは、従業員の生産性向上を図りつつ、企業に競争力とイノベーションをもたらすための手段である。企業のIT/IS部門はこの新しいコンピューティング・モデルに基づき、これまでの社内ITインフラの最適化に加え、社外のサービスを取り込んだ複合的なITインフラを構築し、その戦略的活用を考えるフェーズに入ることになる。

 その際には、社内外のサービスを組み合わせて利用することの価値について検討することになる。例えば、自社のコーポレートWebサイトに、ホスティング型の社外のCRMシステムや、その上にあるBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスの機能などを組み合わせて提供し、バックエンドの顧客情報システムなどと連携をとるといったケースである。

 こうすることにより、これまで会社案内のような紙媒体と同じ役割であった静的なサイトが、ダイレクトに顧客に開かれたチャネルとして企業に新たな収益をもたらす。あるいは、従業員に、ビジネス・ツールの1つとしての外部サービスの利用を促すことになり、生産性や業務品質の向上を促進することになる。これこそが、S+Sが実現しようとしている、真にユーザー中心のコンピューティングの1つの形なのである。

 今後は、こうした手法をIT部門主導で検討し、経営や業務に変革をもたらすことが目指される。そうした動きに今から注目し、自社での利用開始のタイミングを計っていただきたい。

Topics
グーグルとのホステッド・サービス競争に自信を見せるゲイツ氏
「グーグルが最高の仕事をするのは新サービスの発表日だけだ」

Nancy Gohring
IDG News Serviceシアトル支局

 米国Microsoftは3月2日、企業向けホステッド・サービス「Microsoft Online Services」のサービス対象を拡大すると発表した。対象が拡大されたのは、グループウェアの「SharePoint Online」と、メッセージング・ツールの「Exchange Online」である。両サービスは、2007年9月に提供が始まったが、利用できるのは、ユーザー数が5,000名以上の大規模企業に限定されていた。今後は、企業規模を問わず、これらのホステッド・サービスが利用可能となる。

 なおMicrosoftは現在、米国に拠点を構える企業を対象にした、同サービスのベータ・テストを実施している。同社によると、一般企業への提供は2008年下半期を予定しているという。

 Microsoft会長のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏は3月3日、シアトルで開催された年次コンファレンス「Microsoft Office SharePoint Conference 2008」で基調講演を行い、これらのホステッド・サービスを紹介したうえで、「2008年末までには、あらゆる規模の企業顧客に、同ホステッド・サービスを提供していきたい」と語った。
 一般提供が開始されれば、Microsoftはホステッド・サービス分野において米国Googleと真っ向勝負をすることになる。Googleは2月28日、コラボレーション/コミュニケーション・ツールのホスティング・サービス「Google Sites」をリリースしている。

 米国の市場調査会社Gartnerのアナリスト、マット・ケイン(Matt Cain)氏は、次のように指摘する。「MicrosoftのSaaS戦略は、2つの側面が共存している。それは、ホステッド・サービスによるライセンス料と、それに付随する事業からの収入を獲得するという“攻め”の側面。もう1つは、Googleなどホステッド・サービスの強敵が仕掛けてくる侵攻を食い止めるという“守り” の側面だ」
 しかし、Gates氏は、Googleとの競合にも動じる様子はない。同氏は、Googleが提供しているサービスを、以下のように痛烈に批判した。

 「Googleのサービスには、多機能であるという“リッチ性”と、(ユーザーの操作要求にすぐに反応するという)“反応性”が決定的に欠如している。そのため、“そこそこ”の成功しか収めていない。Googleは新サービスを発表して話題を作るのは得意だが、人々の関心を維持することはできない。率直に言って、Googleが最高の仕事をするのは、(新サービスの)発表当日だけだ」

 一方、アナリストらは、今後、Microsoftがこの分野に本格参入することで、さまざまな課題を抱えることになると見ている。「Microsoftは業界最大級の一般向けポータル・サイトを運営しているが、企業を対象にした大規模なSaaSの提供には、高可用性、セキュリティ、マルチテナント・アーキテクチャ、ネットワーク・トポロジー、問題解決などに関する高度な専門知識が要求される」(Cain氏)

 とはいえ、小・中規模企業にとってMicrosoftのホステッド・サービスが魅力的に映ることはまちがいない。Gartnerは2012年までに、企業内で使われるメールの総シート数の20%がホスティング・サービスへ移行すると予測している。ちなみに2007年の同数字は、わずか1%だった。


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