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[米国]
シスコの4Q決算、増収増益――米国の景気減速は影響せず
ただし、今後の見通しには慎重な姿勢
(2008年08月06日)
米国Cisco Systemsは8月5日、2008会計年度第4四半期(7月26日締め)の決算報告を発表し、売上高が前年同期比10%増の104億ドルに達したことを明らかにした。世界の一部地域で深刻化している景気減速は、同社にとってあまり影響していないようだ。
発表によると、純利益は20億ドル(1株当たりの利益は33セント)で、特定の一時的な費目を除いた利益は24億ドル(1株当たりの利益は40セント)だった。米国Thomson Financialがまとめたアナリストの事前予測は、売上高が103億1,000万ドル、特定の一時的な費目を除いた1株当たりの利益は39セントだった。
Ciscoの会長兼CEOを務めるジョン・チェンバース(John Chambers)氏は、「ネットワーキング技術がもたらすビジネス・プロセスの変化と、世界中で生産性の向上を求める動きが加速していることが好調な決算の要因だ」とのコメントを発表した。
また同社は2008会計年度通期の決算も発表した。それによると売上高は前年比13%増の395億ドル。また純利益は81億ドルで、1株当たりの利益は1ドル31セントだった。
決算発表後の電話会見でChambers氏は、「米国企業のIT支出に関しては、明るい兆候が現れている」と語り、およそ1年前に始まった景気の減速は最悪の時期を脱したとの見方を示した。
実際、第4四半期における米国とカナダの企業からの受注高は、前年同期比13%増となったという。また、今回の景気減速で真っ先に業績不振に陥った米国の大手多国籍企業や金融サービス企業からの受注高は、過去2四半期を通じて2ケタ台の伸びとなった。ただしChambers氏は、「企業業績が本格的に回復しているかどうか判断するのは、時期尚早だ」とコメントした。
Ciscoは今後の見通しについて、慎重な姿勢を崩していない。今回同社が発表した今後の業績予測は、通年ではなく次の2四半期までとなっている。それによると、2009会計年度第1四半期の売上高は、前年同期比8%増、2009会計年度第2四半期の売上高は、同8.5%増と予測されている。ちなみに、以前同社が発表した長期予測では、各四半期の売上高の伸び率は、前年同期比12%〜17%とされていた。
また同社は米国の経済状況について、「低迷は比較的短期間で終わり、企業の設備投資は堅調に回復する」と予測している。Chambers氏も、「企業の設備投資が回復すれば、われわれはその大部分を獲得できると期待している」と述べている。なお、同氏によると、中国やインド、メキシコ、ロシアなどの新興国での受注の伸びも堅調だという。
また、Chambers氏は同社の最新技術を利用した製品として、テレプレゼンスとハイエンド・ビデオ会議システムを挙げた。第4四半期における同社のテレプレゼンス製品の売上高は前年同期比500%増となっており、5年後には年間10億ドルの売り上げをもたらすと期待されている。
(Stephen Lawson/IDG News Serviceサンフランシスコ支局)
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