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【解説】
Windows Server 2008への完全移行「6つの重要チェック」

最新サーバOSの実力を120%引き出すための勘所

(2008年05月16日)

2008年4月15日より製品版リリースとなるサーバOS、Windows Server 2008。周知のとおり、Windows Server 2008とWindows Vistaは同じコード・ベースの下に開発されており、いわば双子の兄弟のようなOSである。Windows Vistaがそうであったように、Windows Server 2008もそれ以前のWindows Serverから機能が大幅に変更されている。本稿では、この最新サーバOSへのスムーズな移行を実現するうえで、押さえておきたい6つの重要チェック・ポイントを紹介する。ぜひとも参考にしていただきたい。

山市 良

Check 1
Windows Server 2008のエディションを決定する
64ビットにするか、32ビットにするか

 Windows Server 2008は、Standard、Enterprise、Datacenterの3エディションに、Webサーバ専用のWindows Web Server 2008、Itaniumプロセッサ・アーキテクチャ向けのWindows Server 2008 for Itanium-Based Systemsを加えた5つのエディションで構成される。Standard、Enterprise、Datacenterの各エディションには、サーバ仮想化技術の「Hyper-V」が含まれるが、これを含まずに価格を抑えた「without Hyper-V」も提供される(表1)。なお、Hyper-Vは現在、RC版の段階にあり、2008年後半に正式に提供される予定である。


表1:Windows Server 2008の製品ラインアップ。Hyper-Vは現在開発中であるため、Hyper-Vを含むエディションであっても、最初のリリースには含まれない。Hyper-Vは、Windows Server 2008の出荷後、180日以内に追加提供される予定だ

 また、Windows Server 2008の各エディションは、「Server Core」インストールを選択できる。Server Coreとは、OSのコア部分のみで構成され、エクスプローラなどのGUIを含まない軽量OSのことで、ファイル・サービスやインターネット・インフォメーション・サービス(IIS 7.0)などにおいて、セキュアで安定したサーバ構築を実現する。加えて、CPU数の制約が撤廃されており、各エディションの違いは、最大メモリ容量、サーバ・クラスタを含む高可用性機能、仮想化環境におけるライセンス上の優遇の3点に集約される。

 Windows Server 2008の各エディションは、x86(32ビット)とx64(64ビット)の両バージョンをサポートしている(for Itanium-Based Systemsを除く)。x64バージョンは、以前のように特別なものではなく、逆にx86バージョンよりも標準的な位置づけとなった。x86バージョンが提供されるのはWindows Server 2008までで、2009年にリリース予定のWindows Server 2008の次期バージョンからは、x64バージョンのみが提供される。

 そのほか、Windows Server 2008は、Windows Server 2003 Service Pack(SP)1以降からのアップグレードに対応している。ただし、CPUアーキテクチャをまたいだアップグレードには対応していない。つまり、x86バージョンからx64バージョンへはアップグレード・インストールができないということだ。

 また、Windows Server 2008に移行、あるいはリプレースするにあたって、十分に検討しなければならない点は、使う予定のアプリケーションが正確に動作するかどうかという互換性の問題である。アップグレードの場合は、ハードウェアの互換性も重要になる。Windows Server 2008は、最新技術の採用やセキュリティ強化に伴う仕様変更などにより、完全な下位互換性は保証されていない。そのため、Windows Server 2008に含まれないMicrosoft製品や、サードパーティのアプリケーションを利用する場合は、導入する前に対応状況を確認しておく必要がある。


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