THE NETWORK ROADMAP 2008 FALL 2008年9月10日 開催




【 ここから本文 】

ITIL/運用管理

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示



[米国] 【Rackspace調査】
「環境よりもパフォーマンスを優先」――米国企業のIT投資動向

景気悪化やエネルギー価格高騰などの影響で、グリーンITへの投資が後回しに

(2008年07月01日)

 グリーンITが叫ばれる昨今だが、最近の調査によると、ITバイヤーの多くはいくら環境に優しくてもパフォーマンスを犠牲にしてまでグリーンITに投資するつもりはないようだ。

 ホスティング・プロバイダーの米国Rackspaceが昨年と今年、同社の顧客3,000社を対象に調査した結果、企業がグリーン・テクノロジーに興味を失いつつあることが明らかになった。

 今年の調査では、63%の顧客がサーバのパフォーマンスを犠牲にしてまで地球温暖化の原因である二酸化炭素の排出量を減らすつもりはないと回答した。昨年の調査では、二酸化炭素排出量を減らすためにパフォーマンスを犠牲にするつもりはないとした顧客は41%だった。

 また、再生可能エネルギーやリサイクル、エネルギーの節約、カーボン・オフセットなど、環境を考慮した製品やサービスに割増料金を払いたくないとした顧客は8%だったのに対し、今年は30%に増加した。

 さらに、昨年は“グリーン”ベンダーのサービスには5〜10%高くても払うという回答が半数以上あったが、今年は41%に減少した。

 環境に及ぼす影響をまったく考えておらず、今後も気にしないと回答した企業も11%に上っている。

 RackspaceのCTO(最高技術責任者)、ジョン・エンゲイツ(John Engates)氏は、これほど多くの企業が環境よりもサーバのパフォーマンスを優先するとは驚きだとしながらも、「今年になってグリーン・サービスに割増金を払いたくない企業が増えたことは理解できる」と述べた。

 同氏は加えて、「昨年は少しくらいならパフォーマンスを犠牲にして割増金を払ってもよいとした企業も、今は景気の悪化やエネルギー/燃料価格の高騰もあり、グリーン化が後回しになっているようだ」と指摘している。

 環境に優しいテクノロジーは、理論的にはエネルギー効率を改善してコスト削減につながるはずなので、こうした見方は近視眼的に思える。Rackspaceのほとんどの顧客は自社でデータセンターを運用しているわけではないため、この調査結果は若干割り引いて考えるべきかもしれない。ちなみに、Engates氏によると、Rackspaceはまだエネルギー価格の高騰を料金に反映させてないそうだ。

 とはいえ、Engates氏は、自前のデータセンターを持っている企業でも、グリーン・テクノロジーの採用には同じように消極的かもしれないと推測する。というのも、一般にITマネジャーはエネルギー・コストの責任を負わないからだ。

 「通常、機器の購買部門と電気料金の支払い部門は別だ。ガソリンのように使う側と買う側が同じなら、もっとグリーン・テクノロジーを真剣に考えるのではないか」とEngates氏は分析する。

 Rackspaceの調査は、5、6台のサーバをレンタルしている小規模な企業から、フォーチュン500企業の事業部に至るまで、大口顧客3,000社を対象としたものだ。ほとんどの顧客はRackspaceのサーバをWebサイトのホスティングに利用している。Rackspaceは、顧客がどういう製品を欲しがっているかを調査するため、主に電子メールを通して調査を行った。

 非営利団体の米国BPM Forumが実施した最近の調査では、150人のIT専門職のうち、環境への影響を懸念していると回答した割合が86%に上ったものの、具体的なグリーンIT戦略を策定していたのは41%にすぎなかった。

 IT専門職の中には、グリーン・テクノロジーは初期投資が高すぎるうえ、実際にはそれほど環境に優しくない製品に“グリーン”タグをはり付けているだけではないか、と疑問視する声もある。

 今年4月、オレゴン州運輸局のエンタープライズ・アーキテクト、サミュエル・ラモス(Samuel Ramos)氏は、Network World米国版の取材に対し、「古い製品を少し改良しただけでグリーン製品と呼んでいるベンダーがある」と不満を漏らしていた。

 米国Forrester Researchのアナリスト、ジェームズ・ステーテン(James Staten)氏も、「大げさな広告が多い。古い製品を『グリーン・ウォッシュ』したITと、本当にグリーンなITとの見分けがつきにくい」と現状を訴えている。

(Jon Brodkin/Network World米国版)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


ホワイトペーパー

インフォリスクマネージのマネージドホスティング導入事例

「2カ月以内に3社のシステム統合を完遂せよ」――難題に応えたのはマネージドホスティング

“ビジネス変化への俊敏な対応”を地で行ったユーザー事例に学ぶ

プロダクト・フォーカス

日立製作所

データを安全に長期保管し、さらなる活用を促す――日立の「Hitachi Content Archive Platform」

コンプライアンス/内部統制時代のニーズに応えるコンテンツ・アーカイブ・ストレージ

運用管理ソリューション

現場のニーズにこたえ続ける、定番の統合システム運用管理ソフト

内部統制を支援し、企業をさらに強く進化させる日立の「JP1 Version 8」

ITILを知り尽くしたプロフェッショナルが提供する“運用管理の最適解”

ユーザー企業の“運用改革”を強力に支援するDENSAのITILコンサルテーション&運用サービス

ビジネスPCの“新標準”「vPro」に対応し、PCの安定運用とセキュリティ強化を実現

クライアント管理の諸課題を解決するデルの企業向けデスクトップPC「OptiPlex 755」

キャッチアップ

データセンター管理のキーワードは「ITIL」と「自動化」――2つの調査に見るユーザー意識の高まり

「いずれも効率的なIT環境の実現に貢献」とアナリストが指摘

高まるプロジェクト管理への関心、IT予算額の減少が一因

実践にはビジネス部門とIT部門の連携が不可欠

ITIL採用の陰に潜む“習熟度”の問題――CIOへの調査結果で明らかに

多くのCIOがスキル不足を懸念。「ITILを本格的に実践」との回答は米国で10%未満

ITIL導入ユーザーの3分の1は3年以内に新版v3に移行

コンフィギュレーションやサービスデスクから着手すべき――専門家が指南

ITIL導入企業の7割が効果に「満足」

「きわめて重要」と考える企業は減少(2007年10月04日)

データセンターの管理に問題あり――5割近くが構成情報を把握せず

ITIL適用の遅れが一因

専門家がアドバイスするオフショアを成功に導く10の方法

自社に最適なオフショア・ベンダーを見つけだし、海外プロジェクトを円滑に進めるにはどうするべきか?

「ITILv3の最大の特徴はサービス・セントリックである」――ITIL“伝道師”のブライアン・ジョンソン氏

新版のポイントとCAが展開するITIL導入支援について語る

“戦略”重視の「ITIL Version 3」が正式リリース

サービス中心の「ライフサイクル・アプローチ」を採用

ITプロジェクトは「スピード最優先」の時代に

競争優位に立つために、2007年は投資の早期回収を目指せ

チェンジ・マネジメントの自動化を促進せよ──IT環境の変化に効率的に対応するために

現行プロセスを見直し、効率性・管理性・監査性を再検証する

セキュリティ強化にはどの標準/フレームワークが“適役”か

COBIT、ISO 27001、ITIL、SAS 70など

トレンド・フォーカス

BMC、ITIL v3準拠のサービス・リクエスト管理ソフト「SRM Ver. 2.2」を発表

「サービス・カタログ」の提供で、サービス・リクエストの進行プロセスを自動化(2008年03月25日)

日本HP、ITILv3準拠のITサービス管理ソフト「HP Service Manager 7.0 software」を発表

ITサービス管理分野の旧2製品を統合、ITILに沿ったワークフロー管理をサポート(2008年03月13日)

日立、システム運用管理ソフト「JP1」のグリーンIT対応を強化

PCの省電力一元管理機能などをサポート(2008年03月12日)

すぐれたITサービス・マネジメントを実現する5つの方法――CAが調査結果を基に提唱

世界のトップ企業に共通するベスト・プラクティス(2008年02月22日)

HP、BTO戦略を強化――IT運用管理の自動化で顧客の“コスト”を“投資”に変える

積極的に事業を展開する、HPソフトウェア部門の“次なる一手”とは(2007年12月18日)

HP、BTOポートフォリオに旧Opswareの運用自動化ソフトを追加

Opswareの元CEO、「BTO戦略の“要”の製品」とアピール(2007年11月27日)

SOX法のコンプライアンス──5年目の真実

ボーイングの教訓から適切な監査レベルを学び取れ(2007年08月16日)

EMCジャパン、統合運用管理ソフト「Smarts」の販売を開始

モデリング・ベースが特徴で、国外ではすでに3,000サイトの導入実績(2007年06月01日)

英国商務局、「ITIL Version 3」を今週リリースへ

2001年以来のメジャー・アップグレード(2007年05月30日)

ITガバナンス評価標準フレームワークの新版「COBIT 4.1」が公開

パフォーマンス測定基準の拡充やコントロール手法の改善など(2007年05月11日)

ユーザー企業で進む“ビジネス直結”のIT活用

課題は技術革新への対応(2007年05月10日)

IT部門が最も欲しいのはプロジェクト管理者

セキュリティ技術者、システム・アーキテクトにも高いニーズ(2007年03月12日)

データセンターを“サービス指向”で管理するSOMA

SOAにならい、管理オペレーションをサービスとして実装(2007年03月05日)

ITIL Version 3が5月にリリース

サービス・ライフサイクル・アプローチが機軸に(2007年02月26日)

Weekly Ranking

集計期間:08/29〜09/04



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国