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ITIL

[世界] 【IDC調査】
ITIL導入ユーザーの3分の1は3年以内に新版v3に移行

コンフィギュレーションやサービスデスクから着手すべき――専門家が指南

(2007年12月10日)

 ITIL(IT Infrastructure Library)導入ユーザーの約3分の1は今後3年以内にITILv3に移行する予定であることが、このほど実施された米国IDCの調査で明らかになった。

 IDCは5日、300以上のIT組織を対象に今年11月に実施したITIL調査の結果を公表した。それによると、調査対象となった組織の50%近くがIT成熟度モデルとベスト・プラクティス・フレームワークを適用している。しかもそのうちの65%以上は、社内でITILをある程度活用していると回答した。

 IDCのPC/デバイス管理ソフト担当調査マネジャー、フレッド・ブルサード(Fred Broussard)氏は、5日にニューヨークで開催された「IDC IT Service Management and ITIL Forum」のプレゼンテーションで同調査に言及し、「現行ITILユーザーの約3分の1は、今後3年以内にITILv3を実装する見通しだ」と語った。この数字は、最新版となるITILv3への移行計画に関する質問の回答を基にしたものだ。

 同フォーラムは1日限りのイベントで、100人以上のITマネジャーらが出席し、IDCのアナリスト、英国Axios Systems、米国IBM、ITILユーザー企業のプレゼンテーションが行われた。

 講演者の1人である米国Toyota Financial Services(TFS)のナショナル・ビジネス・テクノロジー・マネジャー、デーブ・ハワード(Dave Howard)氏によると、同社では、ITILv3に盛り込まれたコンセプトをいろいろと試してきたという。

 「(当社は)サービス管理プロセスを作り上げるなかで、ビジネス価値の実現の面で頭打ちになっていることに気づいた。そんなとき、ITILv3のコンセプトを見て、(同バージョンへの)アップグレードがビジネス価値を高めることにつながることを知った。われわれは、ITとビジネスを高度に連携させるべく、ITILv3のコンセプトを独力で使い始めた」(Howard氏)

 調査対象組織の多くはITILv3への移行について「未定」だと回答したものの、3分の1は3年以内にアップグレードを済ませる考えだ。近い将来で言えば、米国企業の約7%が6カ月以内にITILv3へのアップグレードを予定している。さらに米国外の企業の約12%も2008年中に移行すると答えた。

 IDCのBroussard氏は、ITILv2のユーザー企業が同v3に移行する場合は、コンフィギュレーションとサービスデスクから着手するのがよいとアドバイスする。

 またTFSのHoward氏は、ITIL導入に着手したばかりの組織の場合は最初から最新版を用いることを勧める。また、ITILv2を部分的に実装した組織では同v3のコンセプトに基づいて改良を加え、ITIL実装の成熟段階にある企業に対しては同v3ベースですべての改良を行うことを推奨した。

 Howard氏はあるアナリストのリポートを引用し、こう付け加えた。「ITILv3への移行を検討しているのであれば、移行プロジェクト全体をやり直す必要はないものの、同v3の何にフォーカスしたいのかを慎重に評価する必要がある」

(Denise Dubie/Network World オンライン米国版)




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