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ITIL/運用管理
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【解説】
IT運用管理で用心すべき「5つの隠れたコスト」
ソフトウェア製品のコスト格差/ベンダー・ロックイン/生産性低下……
(2008年02月14日)
コスト2:ベンダー・ロックイン
高値でも購入せざるをえない状況に
ふだん使用しているプリンタの用紙やインクなどの補充にどれだけコストがかかっているかご存知だろうか。
用紙にかかるコストは、インクに比べてましなほうだ。ベーシックな無光沢のプリンタ用紙であれば1箱(5,000枚)40ドル程度で購入できるし(再生紙ならばもっと安い)、ブランドもさほど問題にならない。重要でない印刷のときには両面印刷するという習慣を守れば、さらにコストは抑えられる。
しかし、インクの場合はそうはいかない。プリンタは大抵メーカー純正のインクしか対応しておらず、価格も高めに設定されている。米国ジョージ・ルーカス教育財団のITプロジェクト担当ディレクター、ジェフ・バターフィールド氏は、「トナーはさらに融通が利かない。それらの消耗品によってメーカーは文字どおりユーザーを自社製品に縛りつけている。ノンブランド品を探してもめったに見つからないし、ちゃんと使える保証もなく、メーカーに問い合わせたところで、ノンブランド品はサポートしないと言われるだけだ」と語る。
このように、特定のメーカーがユーザーを自社製品で囲い込むことをベンダー・ロックインと呼ぶ。その囲い込みはハードウェアだけでなく、ソフトウェアでも起こっている。例えば、WindowsとMacとは簡単にデータ通信ができないし(最近登場したインテル・ベースのMacが登場するまでほとんど何もできなかった)、「Photoshop」で作成・編集した画像は、アドビの純正品なしにそのまま開くことはできない。こうした問題には大抵回避方法があるが、それには知識と研究が必要で、結局、時間と金がかかるのだ。
プリンタに話を戻そう。もしベンダー純正の高価なインクやトナーを購入し続けなくてはならないとしても、コストを下げる方法は残っている。例えば、単純に自制する──つまり、本当に印刷する必要があるのかどうかを自問することで、オフィスや自宅の紙くずをかなり減らすことができるはずだ。また、どうしても印刷する必要があるなら、モノクロのほうがカラー印刷より格段にランニング・コストが安い。ブラックのトナー・カートリッジの交換とカラー・カートリッジの1本を交換する場合の差はおよそ25ドルから40ドルだ。カラー印刷はオフィスでのプレゼンと、一番お気に入りのバンドのCDライナーノートなどに絞ろう。
| 写真1:米国コダックの複合プリンタ「KODAK EASYSHARE 5500 All-in-One Printer」 |
最後に、もし新しいプリンタを購入するならば、単に安いものを選んではいけない。本体を買う前にまずトナー売り場に行き、目当てのプリンタのインク・カートリッジが割高でないかを調べておけば、後で後悔するようなことはないはずだ。また、安価なプリンタ本体を普及させてから高価なインクを売るというトレンドに抵抗しているメーカーもある。例えば、コダックのプリンタ製品群「EASYSHARE」(写真1)の価格は150ドルから300ドルするが、インク・カートリッジ(写真2)はわずか10〜15ドルだ。
| 写真2:コダック製プリンタ用インク・カートリッジ。メーカー希望価格で約10〜15ドルと、他社製プリンタの専用カートリッジと比べて安価なのが特徴だ |
エンタープライズ・レベルになると、ベンダーの囲い込みの手口はさらに巧妙となる。例えば、Windows ServerやMac OS X Serverといった特定のサーバ・プラットフォームを稼働しているなら、それぞれのプラットフォームで動作するアプリケーションが必要となる。幸い「Red Hat Enterprise Server」や「Novell SUSE Linux」などの商用Linuxの場合は、オープン・ソースが成熟したことで、そこそこ堅牢なアプリケーションを無料でダウンロードできる。最近では「GNOME」などのLinux用デスクトップGUIを使って、WindowsやMac OSに似たユーザー・インタフェースでLinuxを操作できるようにもなってきている。
チャレンジ精神旺盛なホーム・ユーザーやSOHOならば、Linuxとオープンソース・アプリケーションを使ってみてもよいだろう。ただし初期費用は実質的にゼロだが、その代償としてインストールと設定は自分で行わなければならない点に注意しよう。その際、オライリー・メディアなどが出している実践書が役に立つだろうが、それらも1冊25〜50ドルはする。そのようなコストも合計金額に加えておくべきである。
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