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[米国]
Google、医療機関とオンラインPHRプロジェクトを開始

1,500人〜1万人の電子カルテ情報のオンラインで管理

(2008年02月22日)

 米国Googleが、今度はオンラインPHR(Personal Health Record :個人健康記録)ビジネスに挑戦する。2月21日、同社と米国の医療機関Cleveland ClinicとGoogleとの間で患者の電子カルテ情報のやり取りを試みるパイロット・プロジェクトが公開開始された。

 Googleは2007年10月にオンラインPHR市場への参入計画を発表しており、このたび、1,500人〜1万人の患者が参加するパイロット・プロジェクトを、Cleveland Clinicと共同で進めるところまでこぎ着けた。

 同医療機関によると、このパイロット・プロジェクトの目的は、処方履歴、症状情報、アレルギー・データなどの患者データを、同医療機関のPHRシステムと患者のGoogle医療プロファイルの間でやりとりすることにあるという。

 Cleveland Clinicは、このプロジェクトの成功により、現在10万人の患者が利用する同医療機関のオンライン患者サービスをより広範な人々に拡張し、患者が自分のデータにオンラインでアクセスして、同機関の医療システム以外で治療を受ける場合にそれらのデータを持参できるようになることを期待している。

Cleveland Clinicの患者向けオンライン・サービス「MyChart」のログイン画面

 Googleの検索製品/ユーザー・エクスペリエンス担当バイスプレジデントのマリッサ・マイヤー(Marissa Mayer)氏は、同社がCleveland Clinicを医療関連技術プロジェクトの初期パートナーに選んだ理由として、同機関が医療記録の管理と医師による治療の調整を支援するためのオンライン・サービスを患者に対しすでに提供している点を挙げた。

 Mayer氏は2007年10月、Googleがオンライン記録の計画について初めて発表した際に、同社がPHRビジネスへの参入に興味を抱いたのは、2005年8月にカトリーナ・ハリケーンが米国南東部の湾岸を直撃し、その余波で無数の紙ベースの医療記録が失われたことがきっかけだと述べた。

 Cleveland Clinicによると、両システムの統合のねらいは、患者が全国どこからでも自分の記録にオンラインでアクセスできるようにして、よりよい医療管理を可能にすることだ。さらに、PHRの支持者らは以前から、患者が自分の情報にアクセスできるようにすれば、医療機関による臨床検査やレントゲン検査の重複の必要性がなくなるというメリットを主張している。

 一部のPHRは患者に注意(例えば特定の疾病を基に乳房X線撮影や検査を受ける必要性)を喚起するためにも使われている。PHRの支持者によると、これによりPHRは予防的ケアの要になりうる。

 Cleveland ClinicのCIO(最高情報責任者)を務める医師のマーティン・ハリス(Martin Harris)氏は声明で、「患者は自身の健康管理情報をより積極的に管理している」と述べている。「われわれが培ってきたPHRの専門技術を利用するこの共同プロジェクトのねらいは、Google側の機能やサービスのテストの支援である。この取り組みは最終的に、すべての米国人(患者)がみずからのプライバシーを危険にさらすことなく、さまざまな医療機関ごとの電子カルテ情報のやり取りを管理可能にする」(Harris氏)

 ちなみに、GoogleがPHR向けの計画を発表した2007年10月、米国Microsoftも、患者が医療情報をオンラインで保存して検索可能にする「Health Vault」という独自のオンライン・ヘルス・サービスを発表している。

(Heather Havenstein/Computerworld米国版)




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