【 ここから本文 】
- TOP
- > Topics : 訴訟/知財問題
- >
訴訟/知財問題
ソーシャルブックマークに登録 :
印刷用ページの表示
[米国]
【今週のウォール街】
IT業界の緩やかな成長見通しで株価が回復
(2007年03月23日)
今週はモバイル機器メーカーのモトローラとパームの株価が値下がりしたが、アドビシステムズとオラクルの明るいニュースや、調査会社が発表した堅調な成長見通しが、投資対象としてのITセクターの信頼感向上に一役買った。
大手IT企業が多数上場するナスダック市場の総合指数は、3月21日に年初の水準を上回った。同指数は、アジア市場の株安に端を発した世界的なパニック売りを受けて2月末に下落していた。21日には米国連邦準備理事会(FRB)が政策金利の誘導目標を据え置くと発表しており、この発表がITセクターの株価に好影響を与えたようだ。ただし、最近のIT企業買収のほとんどは、借入金ではなく手元資金で行われている。
ITベンダーはこの1年、いわゆるWeb 2.0型の双方向ネット・サービスのような成長分野への参入や、IT市場のグローバル化に対応した事業拡大をねらい、活発に買収を進めている。
一方、今週に入って、米国のIT業界が緩やかだが着実な成長を示すという明るい見通しが、市場調査会社のフォレスター・リサーチから発表された。
同社が発表した指標「Forrester/ITAA Tech Sector Index: Q4 2006」によると、米国のITセクターの業況は2006年第4四半期に改善し、5年ぶりの高水準となる好調を記録した。この指標は、企業の支出計画、ベンダーの売上高、ベンチャー・キャピタル投資、雇用などの指標から構成されている。
「2007年の米国ITセクターは、緩やかだが着実な成長基調にある」と、フォレスターはリポートで述べている。
しかし、緩やかな成長はITセクター全体ではプラスになるが、一部の企業が負け組となることにもつながる。
今週の負け組はパームとモトローラだった。パームは3月22日の株式市場終了後に第3四半期決算を発表したが、業績悪化という観測から、同社の株価はその発表前に1ドル71セント安の17ドル74セントに値下がりした。実際、同四半期の利益は前年同期比で61%減少し、買収されるとのうわさも飛び交っている。
モトローラ株のほうも、22日に1ドル24セント安の17ドル50セントで引けた。第1四半期の1株損益(買収費用を含む)が7〜9セントの赤字になるとの見通しを同社が発表したためだ。トムソン・フィナンシャルが集計したアナリストの事前予測は17セントの黒字だった。
パームとモトローラは、洗練されたデザインと最新の技術が成功の条件となるモバイル・デバイス市場で苦境に陥っている。モトローラはパームを買収するとうわさされているが、今回の業績見通しから考えると、その可能性は低そうだ。
明るいニュースとしては、オラクルが20日に発表した好調な第3四半期決算がある。業績は同社とアナリストの予測をともに上回り、売上高が44億5,000万ドルに増加し、一時費用を除く実質的な利益は13億ドル、1株当たり利益は25セントだった。オラクルの積極的な買収戦略をアナリストたちは称賛している。
ソフトウェア分野の成長率はハードウェアや通信機器といった分野よりも高いが、ERP分野は競争が激しい。そうしたなかでオラクルは22日、ライバルのSAPをコンピュータ不正使用法違反と不正競争などで提訴した。
また、アドビシステムズの株価は21日、52週高値を記録した。好調な四半期決算と、年内の業績が順調に推移するとの見通しを同社が発表したためだ。同社は売上高を7億〜7億4,000万ドル、一時費目を除く実質的な1株当たり利益を34〜36セントと見込んでいる。
(マーク・フェランティ/IDG News Service ニューヨーク支局)
企業ぐるみの違法行為と激しく非難
主力のモバイル・デバイス事業は赤字に
[米国]シスコ、Web会議アプリ大手のウェブエックスを32億ドルで買収
SaaS市場での足場固めをねらう
[米国]マイクロソフト、音声検索サービス企業のテルミー・ネットワークスを買収
統合コミュニケーション製品群を拡充へ
[北米/国内]【ガートナー調査】 日米の企業でIT投資目的の違いが鮮明に

国内は「守り」、北米は「守り」と「攻め」の両方を重視
[米国]オラクル、BIベンダーのハイペリオンを33億ドルで買収へ
買収の目的はBIツールの整備とSAPユーザーの獲得


