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【解説】
Yahoo!のWebサイトはMicrosoftのホスティング・アプリのフロントエンドに?
大胆予測――Yahoo!買収後にMicrosoftが打ち出す新たな戦略とは
(2008年02月04日)
米国Microsoftの米国Yahoo!買収が成功した場合、Microsoftはどのような新製品/サービスを打ち出してくるのだろうか。専門家の意見を基に、Microsoftの新戦略を予測した。
Elizabeth Montalbano
IDG News Service ニューヨーク支局
米国Microsoftの米国Yahoo!買収が成功した場合、新たな課題が発生すると予想される。それは両社の重複するオンライン・サービスをどのように統合するかだ。
ただしそういった課題があるにせよ、少なくともMicrosoftは、従来のデスクトップ・ポートフォリオを、Webを通じてより多くの顧客に提供できる強力なチャンネルを手に入れることになる。
Microsoftは2年以上前から、「Windows Live」ブランドの統合オンライン・サービスを提供している。Webメール、インスタント・メッセージング(IM)だけでなく、写真や動画を管理/共有/編集できるサービスやブログなどのサービスを提供し、広範なユーザーの獲得を目指してきた。しかし、WebメールとIM以外のサービスは、ほとんど成功していない。
Windows Liveの前身である「MSN」ブランドでサービスを提供していたころから、WebメールとIMのサービスは、一定の人気とユーザー数を獲得していた。しかし、米国GoogleやYahoo!のオンライン・サービスを利用しているユーザーは、すでに利用しているサービスからWindows Liveブランドのサービスに乗り換えようとはしていない。
米国の再保険会社Guy CarpenterでCIOを務めるポール・フォックス(Paul Fox)氏は、「MicrosoftのYahoo!買収が成功すれば、Microsoftは、自社のデスクトップ・アプリケーションをサービスとして展開するのに最適なWebフロントエンドを手に入れることができる。Microsoftがほんとうに買おうとしているのは、Yahoo!のプラットフォームだ」と語る。
すでにMicrosoftはCRM製品などのビジネス・アプリケーションの一部を、ホスティング・サービスとして提供している。ただし多くの場合、ホスティング・サービスとして提供されるのは、機能が制限された「限定バージョン」だ。
Yahoo!のWebサイトには、月間約5億人が訪問すると推計されている。この数字は、Microsoftの「Software Plus Service」戦略を成功させるうえで、大きな武器となる。MicrosoftはYahoo!のWebサイトを獲得することで、デスクトップ用に作成された自社のアプリケーションを、オンライン・サービスとして提供できるよう、開発により多くの時間を割くことができる。
実際、MicrosoftのCEO、スティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏は2月1日、Yahoo!への買収提案に関する電話会見で、デスクトップ・レガシー・アプリケーションや、Windows OSの一部機能も、すでにWebサービスで提供していることを強調した。
Yahoo!を手中に収めた場合、Microsoftはビジネス市場での強みを生かし、新たなサービスを提供すると予想される。オンライン・サービスとレガシー・アプリケーションを連携させたサービスを提供することで、「アプリケーション+オンライン・サービス」のパッケージを販売することも可能になるのだ。
例えば、Microsoftは新しいユニファイド・コミュニケーション(UC)製品である「Office Communications Server 2007」と、Office製品の1つである「SharePoint」を連携させ、顧客が包括的なUCインフラを構築するには、これらをすべて購入しなければならないようにした。同様の手法でMicrosoftは、オンライン・サービスで提供するアプリケーションどうしを連携させ、それらをより幅広い層に販売するという戦略を打ち出すこともできる。
マーケティング調査会社米国Outsellのディレクター兼主席アナリスト、ネッド・メイ(Ned May)氏は、「Microsoftが得意としているのは、製品やサービスをバンドルすることだ。Yahoo!はさまざまな目的に利用できるプラットフォームを提供している。Microsoftはそれらを使って、5億人のユーザーに新商品を売り込めるのだ」と指摘する。
「買収が成立すれば、Microsoftは約446億ドルで1カ月に5億人の目に触れるWebサイトを獲得できる。新規Webユーザー1人当たりの獲得コストは約89ドルであることを考えれば、悪くない取り引きだ」(May氏)
- 米国Microsoft
- http://www.microsoft.com/
- 米国Yahoo!
- http://www.yahoo.com/
【解説】Yahoo!買収で、MicrosoftはGoogleに勝てるか?


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